“最新”でも“最後” !?《タンホイザー》

 日本公演開幕を控え、あらためて今回の2演目の“逃せない”ポイントに注目! 
 今回の日本公演で上演される《タンホイザー》は、今年5月にミュンヘンで初演されたばかりという“最新”プロダクションであることはすでにお知らせしている通り。これだけでも関心と話題は高まるところですが、そこに「これが最後!」というと、ちょっと驚かれるかもしれません。

Photo:Wilfried Hösl

キリル・ペトレンコ Photo:Wilfried Hösl

 何が「最後」か。キリル・ペトレンコがバイエルン国立歌劇場の音楽総監督を務めるのは2019/20年のシーズンまで。つまり、彼が音楽総監督としてバイエルン国立歌劇場を率いての来日は、これが「最後」となるのです。

 ペトレンコが13年の音楽総監督就任以来、オーケストラ、合唱団にきめ細かいトレーニングを重ね、年々上演のレベルを向上させてきたことはヨーロッパのオペラ界では周知の事実。オーケストラも合唱団も、ペトレンコの目指す音楽づくりに自在に呼応できる“手兵”となったいま、マエストロ自身が最も魂を込めるというワーグナー作品での初来日は、満を持しての実現であり、同時に、二度と無い「最後」の機会ということでもあるのです。

Photo:Wilfried Hösl

【公演日程】
バイエルン国立歌劇場日本公演
《タンホイザー》
作曲:R.ワーグナー
演出:ロメオ・カステルッチ
指揮:キリル・ペトレンコ
9月21日(木) 3:00p.m.
9月25日(月) 3:00p.m.
9月28日(木) 3:00p.m.
会場:NHKホール

■予定される主な出演
領主ヘルマン:ゲオルク・ゼッペンフェルト
タンホイザー:クラウス・フロリアン・フォークト
ウォルフラム:マティアス・ゲルネ
エリーザベト:アンネッテ・ダッシュ
ヴェーヌス:エレーナ・パンクラトヴァ

※表記の出演者は2017年1月20日現在の予定です。
http://www.bayerische2017.jp/tannhauser/