ペトレンコ指揮の威力!
今秋のバイエルン国立歌劇場日本公演を楽しみにしていただいている皆さまに、より一層期待を高めていただくために、《タンホイザー》プレミエ公演からご紹介していくシリーズ。今回は第3幕から。
ここでは、圧倒的な高評を獲得したペトレンコ指揮のオーケストラと合唱の威力をまず動画でお楽しみいただくべきでしょう。
ドイツが誇る歌劇場の新演出初演ということで、各地の新聞には続々と批評が掲載されました。ペトレンコの指揮に関する一部をご紹介しておきましょう。
「ペトレンコは音楽に新鮮な活力をもたらし――音の大きさや速さといった表面的な迫力ではなく、筆舌に尽くしがたい壮大さと威厳をもたらしている」
[The New York Times 掲載の批評より]
「ペトレンコは各フレーズを、愛情を込めて独自の解釈で息づかせ、ワーグナー初期のスコアーのこれまで見過ごされていたような瞬間をはっきりとさせた。『タンホイザー』は彼の後期のオペラにおける全ての要素を含んでいて、それらは後により精錬されて展開されたのであることが分かる。ヴェーヌスの世界の半音階は、『トリスタン』へと繋がり、コラール(聖歌)合唱は『ローエングリン』と『パルジファル』に繋がる。狭い日常の人間世界の慣習は『マイスタージンガー』へ、聖女または娼婦はクンドリーへと、というように、ペトレンコの『タンホイザー』では、いろいろな色に輝く、壊れやすいが美しい万華鏡で、ワーグナーの後の(オペラの)仕上がりの形を見るようであった。」
[南ドイツ新聞掲載の批評より]
【公演日程】
バイエルン国立歌劇場日本公演
《タンホイザー》
作曲:R.ワーグナー
演出:ロメオ・カステルッチ
指揮:キリル・ペトレンコ
9月21日(木) 3:00p.m.
9月25日(月) 3:00p.m.
9月28日(木) 3:00p.m.
会場:NHKホール
■予定される主な出演
領主ヘルマン:ゲオルク・ゼッペンフェルト
タンホイザー:クラウス・フロリアン・フォークト
ウォルフラム:マティアス・ゲルネ
エリーザベト:アンネッテ・ダッシュ
ヴェーヌス:エレーナ・パンクラトヴァ
※表記の出演者は2017年1月20日現在の予定です。
http://www.bayerische2017.jp/tannhauser/