アンブロージョ・マエストリが、自身でも料理を愛することはすでにご紹介しました。今回は、彼の才能が最初に“発見”されたのがレストランだったというお話。
マエストリのホームページに掲載されているインタビューから、ご紹介します。
ーーどのように歌うことを始めたのでしょう?
幼い頃からいつも歌が大好きでした。 この情熱は父親の影響だったのでしょう。父は美しい声を持っていましたが、残念ながら彼は少年のときには勉強することができませんでした。 父は、私にとって音楽がどれほど重要かを理解していました。私が9歳の時にピアノを始めさせたのです。
ーー初めて舞台に立ったのは?
10歳の時、パヴィアのフラスキーニ劇場でオペラ《おやゆび姫》に参加しました。 ガタガタと不安定なはしごの上でフクロウの役を歌いました
ーー幼いころから始めた・・・
ええ、でも少年時代はバスケットボールに夢中で、町の少年チームのAリーグで数年間プレーしてました。 ほとんど毎日バスケットボールの練習です。学校の勉強とピアノをやるだけで精一杯だったので、そのときは歌はあきらめました。
ーー再びあなたを歌に引き戻したのは誰です?
私の両親はレストランを経営していて、毎晩私は手伝いに行っていました。 メインのダイニングルームにはピアノがあり、必ずといっていいほど、誰かが私に何か歌うようにと言うのでした。 彼らの中には、スカラ座の会員やオペラ愛好家たちがいました。 彼らの誰もが、私の声は驚異的なものであり、この価値を活かさないのはとても残念なことだと言ったのです。
ーーそしてあなたは本格的に学び始めたんですね。
はい、テノールのウンベルト・グリッリのもとで。 6年間、私は声楽しかやりませんでした。このときに捧げた時間が、いかに役立つものだったかを、今日、理解することができます。 実際に、私は29歳のときにいくつかのコンクールで優勝した後、リカルド・ムーティ指揮の《ファルスタッフ》のオーディションで認められ、スカラ座に登場することとなったのです。
■公演情報
ローマ歌劇場2018年日本公演
《椿姫》
2018.
9月9日(日) 15:00
9月12日(水) 15:00
9月15日(土) 15:00
9月17日(月・祝)15:00
東京文化会館
指揮: ヤデル・ビニャミーニ
演出: ソフィア・コッポラ
美術: ネイサン・クロウリー
衣裳: ヴァレンティノ・ガラヴァーニ
照明: ヴィニーチョ・チェーリ
ビデオ: イゴール・レンツェッティ、ロレンツォ・ブルーノ
振付: ステファン・ファヴォラン
■出演
ヴィオレッタ・ヴァレリー: フランチェスカ・ドット
フローラ・ベルヴォワ: エリカ・ベレッティ
アルフレード・ジェルモン: アントニオ・ポーリ
ジョルジョ・ジェルモン: アンブロージョ・マエストリ
ローマ歌劇場管弦楽団
ローマ歌劇場合唱団
ローマ歌劇場バレエ団
※表記の出演者は2018年5月31日現在の予定です。病気や怪我などのやむを得ない事情により出演者が変更になる場合があります。その場合、指揮者、主役の歌手であっても代役を立てて上演することになっておりますので、あらかじめご了承ください。
■料金(税込)
S席¥54,000 A席¥47,000 B席¥40,000 C席¥33,000
D席¥26,000 E席¥19,000 F席¥12,000
学生券¥8,000
*学生券はNBS WEBチケットのみで2018.8/3(金)18:00より受付開始。