日本公演開幕を控え、9月5日に記者会見が行われました。この日は午前中に記者会見、午後には《椿姫》の第1回目のオーケストラ付き舞台稽古が続きました。記者会見はおよそ1時間半ほどでしたが、一人ひとりが話す時間はそれほどなかったためか、やはり話すよりはこっち!ということなのか、舞台に立ったフランチェスカ・ドットもアントニオ・ポーリも、“水を得た魚”のように美しい声を響かせました。
記者会見には、ローマ歌劇場芸術監督のアレッシオ・ウラッド氏をはじめ、両演目の指揮者、歌手、《マノン・レスコー》の演出家キアラ・ムーティが登壇しました。
《椿姫》の指揮者ヤデル・ビニャミーニは、なんと今年3回目の来日とのこと。これまでの2回はシンフォニーだったので、オペラは今回が初めてとなるそうです。この《椿姫》の初演も指揮をしたビニャミーニは「プロダクションは伝統的なものですが、新しい感覚に満ちていると感じられるはずです」
今回が初来日のフランチェスカ・ドットは、「イタリアの作品で日本デビューできることはとても嬉しい。ヴィオレッタは私にとって最も幸せをもたらした役」と、自身も日本公演開幕を心待ちにしている様子。
アントニオ・ポーリは、「おはようございます」と流暢な日本語で挨拶。これまで7回の来日のうち、3〜4回はアルフレード役だったけれど、ローマ歌劇場でのロール・デビューを機に、その後世界中でアルフレードを歌うことになったこともあり、「このプロダクションで日本で歌えるのは特別な喜びがあります」と語りました。
*《マノン・レスコー》関係者の記者会見の様子は後日ご紹介します。
【動画】《椿姫》第1幕から第2幕への舞台転換
【公演情報】
ローマ歌劇場2018年日本公演
《椿姫》
9月9日(日) 15:00
9月12日(水) 15:00
9月15日(土) 15:00
9月17日(月・祝)15:00
東京文化会館
指揮:ヤデル・ビニャミーニ
演出:ソフィア・コッポラ
衣裳:ヴァレンティノ・ガラヴァーニ
■出演
ヴィオレッタ・ヴァレリー: フランチェスカ・ドット
フローラ・ベルヴォワ: エリカ・ベレッティ
アルフレード・ジェルモン: アントニオ・ポーリ
ジョルジョ・ジェルモン: アンブロージョ・マエストリ
ローマ歌劇場管弦楽団
ローマ歌劇場合唱団
ローマ歌劇場バレエ団
《マノン・レスコー》
9月16日(日) 15:00 神奈川県民ホール
9月20日(木) 15:00 東京文化会館
9月22日(土) 15:00 東京文化会館
指揮:ドナート・レンツェッティ
演出:キアラ・ムーティ
■出演
マノン:クリスティーネ・オポライス
デ・グリュー:グレゴリー・クンデ
レスコー:アレッサンドロ・ルオンゴ
ローマ歌劇場管弦楽団
ローマ歌劇場合唱団
※表記の出演者は2018年5月31日現在の予定です。病気や怪我などのやむを得ない事情により出演者が変更になる場合があります。その場合、指揮者、主役の歌手であっても代役を立てて上演することになっておりますので、あらかじめご了承ください。
■料金(税込)
S席¥54,000 A席¥47,000 B席¥40,000 C席¥33,000
D席¥26,000 E席¥19,000 F席¥12,000
学生券¥8,000
*学生券はNBS WEBチケットのみで2018.8/3(金)18:00より受付開始。