メンバーは揃った!

 台風21号が日本全土を怯えさせた9月4日は、今回のローマ歌劇場日本公演の出演者たちが最大数到着する日でした。自然相手のことだけに、祈るほかはないといったところでしたが、ヤデル・ベニャミーニ、ドナート・レンツェッティの両マエストロをはじめ、アントニオ・ポーリ、クリスティーネ・オポライス、アレサンドロ・ルオンゴらのソリスト、そしてオーケストラ、合唱団、バレエ団と、予定していたすべての出演者は、無事に到着しました。
 みなさん長旅の疲れもない様子。明日からのリハーサルに元気に取り組めそうです。

 とはいえ、オペラの舞台は出演者がそろうだけでは成り立ちません。リハーサル開始までには、舞台裏で数々の準備が行われています。ここではほんの一部ですが、写真とともにご紹介します。

第2幕第2場は、ヴァレンティノ・ガラヴァーニがデザインした鮮やかな赤いドレスを身につけたヴィオレッタや、ダンサーによる踊りなどが目を引きますが、実はこのフローラのサロンには大型の花瓶が置かれています。
舞台前面に出るものではありませんが、この花は一本ずつセットされ、つくられていきます。
(写真左:Traviata 2016と書かれた箱に入った花/写真右:バランスをとりながら、一本ずつ刺していく)

舞台写真と完成した大型花瓶。⇩のところに大型花瓶が置かれています。
(舞台Photo:Yasuko Kageyama / TOR)

搬入直後、ケースから出されたばかりのヴィオレッタのドレス。楽屋の廊下でもひときわ目をひく艶やかさ!


【公演情報】
ローマ歌劇場2018年日本公演

《椿姫》
9月9日(日) 15:00 
9月12日(水) 15:00 
9月15日(土) 15:00 
9月17日(月・祝)15:00
東京文化会館

指揮:ヤデル・ビニャミーニ
演出:ソフィア・コッポラ
衣裳:ヴァレンティノ・ガラヴァーニ

■出演
ヴィオレッタ・ヴァレリー: フランチェスカ・ドット
フローラ・ベルヴォワ: エリカ・ベレッティ
アルフレード・ジェルモン: アントニオ・ポーリ
ジョルジョ・ジェルモン: アンブロージョ・マエストリ

ローマ歌劇場管弦楽団
ローマ歌劇場合唱団
ローマ歌劇場バレエ団

《マノン・レスコー》
9月16日(日) 15:00 神奈川県民ホール
9月20日(木) 15:00 東京文化会館
9月22日(土) 15:00 東京文化会館

指揮:ドナート・レンツェッティ
演出:キアラ・ムーティ

■出演
マノン:クリスティーネ・オポライス
デ・グリュー:グレゴリー・クンデ
レスコー:アレッサンドロ・ルオンゴ

ローマ歌劇場管弦楽団
ローマ歌劇場合唱団

※表記の出演者は2018年5月31日現在の予定です。病気や怪我などのやむを得ない事情により出演者が変更になる場合があります。その場合、指揮者、主役の歌手であっても代役を立てて上演することになっておりますので、あらかじめご了承ください。

■料金(税込)
S席¥54,000 A席¥47,000 B席¥40,000 C席¥33,000
D席¥26,000 E席¥19,000 F席¥12,000
学生券¥8,000
*学生券はNBS WEBチケットのみで2018.8/3(金)18:00より受付開始。

http://www.nbs.or.jp/stages/2018/roma/