《タンホイザー》どこまでヒートアップする?!

 《タンホイザー》2回目の公演は、25日(月)午後3時開演でしたが、その準備は前日の《魔笛》終演後の深夜から開始しました。すでに21日には1回目の公演は行ったものの、2回目の公演までの間には他の催しが行われるため、一旦大掛かりな装置を撤収しなければならなかったのです。夜を徹してのセッティング、動作点検は開場時間ギリギリまで続けられました。
 
 2回目のこの日、絶賛された初回公演をさらに上回る熱気を帯びた公演となりました。来場者の間で、初回公演のペトレンコ指揮による圧倒的な演奏への期待の話題が盛り上がるのは、当然のことだったでしょう。その期待を裏切らないばかりか、大きく上回る素晴らしさであったことは、終演後のカーテンコールで、拍手とともに「ブラボー!」「ブラヴィー!」の声が鳴り止まないことが証明しました。歌手たち、そしてオーケストラも、1回目で“スイッチ・オン!”といったところなのでしょう。このヒートアップ、最終公演では一体どこまでいくのか?!

2回目の公演当日の深夜零時、舞台再仕込みが開始!

第1幕、舞台奥のニンフたちが頭につける花飾り。それぞれ花が違い、誰が付けるかも決まっている

第2幕開始前の休憩時間。ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデ役のディーン・パワー(中央)と白い衣裳をつけた合唱のメンバーたち

第1幕 ヴェーヌス(エレーナ・パンクラトヴァ)、タンホイザー(クラウス・フロリアン・フォークト)
Photo:Kiyonori Hasegawa

第2幕 タンホイザー(クラウス・フロリアン・フォークト)、エリーザベト(アンネッテ・ダッシュ)
Photo:Kiyonori Hasegawa

第2幕 エリーザベト(アンネッテ・ダッシュ)、タンホイザー(クラウス・フロリアン・フォークト)、領主ヘルマン(ゲオルク・ツェッペンフェルト)
Photo:Kiyonori Hasegawa

第3幕 ヴォルフラム(マティアス・ゲルネ)、タンホイザー(クラウス・フロリアン・フォークト)
Photo:Kiyonori Hasegawa

第3幕 タンホイザー(クラウス・フロリアン・フォークト)、エリーザベト(アンネッテ・ダッシュ)
Photo:Kiyonori Hasegawa


【公演日程】
バイエルン国立歌劇場日本公演

《タンホイザー》
作曲:R.ワーグナー
演出:ロメオ・カステルッチ
指揮:キリル・ペトレンコ
9月21日(木) 3:00p.m.
9月25日(月) 3:00p.m.
9月28日(木) 3:00p.m.
会場:NHKホール

■予定される主な出演
領主ヘルマン:ゲオルク・ゼッペンフェルト
タンホイザー:クラウス・フロリアン・フォークト
ウォルフラム:マティアス・ゲルネ
エリーザベト:アンネッテ・ダッシュ
ヴェーヌス:エレーナ・パンクラトヴァ

※表記の出演者は2017年1月20日現在の予定です。
http://www.bayerische2017.jp/tannhauser/