9月18日、NHKホールにて《タンホイザー》のゲネプロ(最終舞台稽古)が行われました。
前日の記者会見で、自身の信条を尋ねられたマエストロ・ペトレンコは、「できる限りリハーサルをすること」と答え、歌手たちも、マエストロのリハーサルは学ぶことの多い、何一つ無駄の無いものであると語りましたが、今日のゲネプロはまさに、それを証明するようでした。
途中で演奏を止めて、指示が出されることは、ソリストに対しても、合唱に対しても同様に、どの幕でも行われていきました。特に合唱の場合、マエストロの一言によって、驚くほど響きが素晴らしく変化していくことは、誰の耳にも感じとられるものでした。
また、止めたところから戻ってやり直す場合には、舞台装置を戻す必要も生じることがあり、その間にはオーケストラに対しての指示と部分的な演奏が行われていました。
休憩を挟んでの約7時間におよぶゲネプロとなりましたが、出演者の誰もが、充実した時間を終え、最高の上演での開幕公演に自信を得たように、笑顔で会場を後にしました。
【公演日程】
バイエルン国立歌劇場日本公演
《タンホイザー》
作曲:R.ワーグナー
演出:ロメオ・カステルッチ
指揮:キリル・ペトレンコ
9月21日(木) 3:00p.m.
9月25日(月) 3:00p.m.
9月28日(木) 3:00p.m.
会場:NHKホール
■予定される主な出演
領主ヘルマン:ゲオルク・ゼッペンフェルト
タンホイザー:クラウス・フロリアン・フォークト
ウォルフラム:マティアス・ゲルネ
エリーザベト:アンネッテ・ダッシュ
ヴェーヌス:エレーナ・パンクラトヴァ
※表記の出演者は2017年1月20日現在の予定です。
http://www.bayerische2017.jp/tannhauser/