花柳 凜(日本舞踊)[プシケ]
日本舞踊家。1990年生まれ。曾祖母花柳寿花の代より続く日本舞踊家の家系に生まれ、祖父花柳稔に師事。2歳で初舞台。16歳で名取、21歳で師範免許取得。2013年に日本のロックバンド、サカナクションのMV出演を機に多くのアーティストとのコラボレーションを実現、ラジオパーソナリティを務めるなど様々な形で日本舞踊の伝承と普及に努め、昨年には世界的トップフォトグラファーマリオテスティーノのエキシビションにモデルとして参加。古典を重んじた活動を軸に舞踊公演の他、メディア出演等活動は多岐に渡る。
白髭真二(ダンス)[アモーレ・西風/2役]
米国アリゾナ大学を中退後本格的にダンスの道へ。数々のコンテンポラリー公演に出演し、バレエ、ミュージカル、オペラ等、様々な分野へ活動の場を展開。東宝ミュージカル『エリザベート』ではトートダンサーとして 450回を超える公演に出演。近年は「東京×ソウル デュオダンスフェス」に選出される等、踊り手として躍進を続ける一方でコンテンポラリームーブメントワークショップの開催、コンクール振付提供、後進の指導にも積極的に取り組んでいる。
観世喜正(能楽シテ方)[ヴェーネレ・父王/2役](3/19出演)
能楽師 観世流シテ方。1970年生まれ。三世観世喜之の長男。本拠地である東京神楽坂の矢来能楽堂を中心に、全国各地での公演に多数出演。全国で能の普及事業・謡曲指導に務め、講演活動や、歌舞伎・クラシックなど他ジャンルとの競演なども行なう。慶應義塾大学法学部卒。公益社団法人観世九皐会常務理事。公益社団法人能楽協会常務理事。法政大学大学院、皇學館大学文学部非常勤講師。シンガポール ITI講師。重要無形文化財(総合認定)保持者。
梅若紀彰(能楽シテ方)[ヴェーネレ・父王/2役](3/20出演)
能楽師 観世流シテ方。1956年生まれ。故55世梅若六郎の孫。祖父ならびに現4世梅若実(56世梅若六郎)に師事。平成22年に二代梅若紀彰を襲名。古典はもとより新作能にも積極的に取り組み、また海外公演にも数多く参加するなど、幅広く活躍している。600年の歴史を誇る梅若家において、現当主梅若実と共に中心をなす。公益財団法人梅若会評議員。梅栄会主宰。日本能楽会会員。重要無形文化財(総合認定)保持者。
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阿部雅子(ソプラノ)[プシケの姉]
国立音楽大学大学院修士課程、後期博士課程音楽研究科声楽研究領域修了。博士号(音楽)取得。バロック期のオペラ、宗教作品を中心に活動する傍ら、N響団友会との共演や、AMI Festival(伊・ビトント)、国連イベントコンサート(米・ニューヨーク)、東京・春・音楽祭への出演、古楽アンサンブル「アントネッロ」との共演など、幅広く活躍の場を広げている。2018年「Ego flos campi わたしは野の花」(レコード芸術誌・準特選盤/OMF レーベル)をリリース。
上杉清仁(カウンターテナー)[プシケの姉]
高知県出身。千葉県松戸市在住。高知大学卒業。同大大学院修了。東京芸術大学修士課程、博士後期課程を修了し博士号〈音楽〉を取得。スイスバーゼル音楽院なら留学し、G.テュルク、A.ショル両氏のもとで研鑽を積む。国際古楽コンクール山梨において最高位を受賞。しなやかで柔らかい美声と的確なテクスト解釈による圧巻の表現力には定評があり、日本を代表する実力派歌手として活躍している。発声学や発声解剖学にも造詣が深く、多くの優秀な後進を育てており、声楽指導者としても不動の信頼を得ている。声楽アンサンブル『ラ・フォンテヴェルデ』、Cantus Ebriusメンバー。
新海康仁(テノール)
東京藝術大学卒業。同大学院修了。二期会オペラ研修所マスタークラス修了時に最優秀賞及び川崎静子賞受賞。《オテッロ》ロデリーゴでデビュー以降、二期会《ホフマン物語》ナタナエル、同《ノルマ》フラーヴィオ、日生劇場《魔笛》僧侶、東京芸術劇場シアタ ー・オペラ《こうもり》ブリント等で活躍。またコンサートでも「第九」をはじめ、ハイドン「天地創造」、モーツァルト「レクイエム」、プッチーニ「グローリア・ミサ」等で、その美声と存在感を示している。二期会会員。
坂下忠弘(バリトン)
桐朋学園大学卒業。同大学研究科3年修了。二期会オペラ研修所マスタークラス修了。新日本フィルハーモニー交響楽団をはじめ主要オーケストラと共演。古楽から現代楽曲、更にジャンルを超えた活動は多岐に渡り、クラシック内外で高い評価を得、尾崎亜美プロデュースによりメジャーデビュー。端正な歌声と繊細な感性で若手音楽家として注目を集めており、全国での舞台、リサイタル活動に加えメディアにおいても活躍中。第9回中田喜直記念コンクール第一位他多数受賞。二期会会員。
アントネッロ(古楽アンサンブル)
1994年結成。〈作品が生まれた時のスピリット〉を大切に、躍動感、生命力が備わった、音楽の持つ根源的な魅力を明らかにしている。CDも数多く、いずれも「朝日新聞」、「レコード芸術」など国内はもとより、「ディアパソン」(仏)はじめ全欧でも高い評価を受け、絶賛されている。戦国時代に伝来した南蛮音楽の研究にも取組み、2007年にはCD「天正遣欧使節の音楽」をリリース、各地で上演している。また、2013年バロック・オペラ上演プロジェクト〈オペラ・フレスカ〉を立上げ、カッチーニ「エウリディーチェ」の本邦初演などで、世界的にも上演機会の少ない、創成期のオペラの魅力を伝えている。2005年度第7回ホテルオークラ音楽賞、2015年度第28回ミュージック・ペンクラブ・ジャパン音楽賞、2015年度第14回佐川吉男音楽賞の各賞を受賞している。
〈本公演出演メンバー〉
濱田芳通(指揮、リコーダー、コルネット)
天野寿彦、丹沢広樹(ヴァイオリン)、石川かおり(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
長久真実子(チェンバロ) 矢野 薫(ハープ、オルガン)、高本一郎(リュート)、濱元智行(打楽器)
吉永真奈(箏)
東京芸術大学音楽学部邦楽科生田流箏曲専攻卒業。和楽器ユニット「Rin’」を結成し、avexよりメジャーデビュー。 第19回日本ゴールドディスク大賞 ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤー受賞。 2006年北米デビュー。様々なアーティストと共演し、 CM、TVなどにも楽曲を多数起用される。日本だけではなく、海外でも公演を多数行うと共に、伝統芸能だけではなく、和楽器を使った新しい音楽創造の先駆者として活躍。生田流箏曲宮城社師範。宮城合奏団団員。日本三曲協会会員。
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彌勒忠史 (制作総指揮・脚本)
千葉大学卒業、同大学院修了。東京藝術大学声楽科卒業。1996~99 年バッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーとして活動後、イタリア政府奨学生として渡伊。ロム・アルメ古楽協会主催オーディションで優勝。イタリア各地で多数の音楽祭に出演。世界水準のカウンターテナーとして国内外でオペラやリサイタルで活躍し、紀尾井ホールには「オリンピ ーアデ」(15 年・17 年)、午後の音楽会(17 年・18 年)に出演している。さらに市川海老蔵 特別公演《源氏物語》での歌唱および音楽アドバイザーを務め、CD《No early music, No life?》、著作《イタリア貴族養成講座》等を発表し、NHK「テレビでイタリア語」等に記事を連載するなど、多方面で活躍を続けている。在日本フェッラーラ文化大使。 “La Dill (ラ・ディル)”メンバー。平成24年度(第63回)芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。二期会会員。
濱田芳通(音楽ディレクター)
我が国初の私立音楽大学、東洋音楽大学(現東京音楽大学)の創立者を曾祖父に持ち、音楽一家の四代目として東京に生まれる。桐朋学園大学古楽器科卒業後、スイス政府給費留学生としてバーゼル・スコラ・カントールムに留学。リコーダーを花岡和生、コルネ ットをブルース・ディッキー、中世理論及びアンサンブルをクロフォード・ヤング、ドミニク・ヴェラールの各氏に師事。CD録音多数、いずれも高い評価を受ける。コンチェルト・パラティーノ、アンサンブル PAN、アンサンブル ラ・フェニーチェのコンサート及び録音に参加するなど、ヨーロッパ各地で活躍する。また、アニメ「耳をすませば」の音楽、大河ドラマ「信長」「秀吉」に出演、近年ではバロック・オペラ上演プロジェクト<オペラ・フレスカ>でを主宰しするなど知られざるバロック以前の音楽や楽器を広めるべく、幅広い活動を行っている。
森田 守恒(振付・ステージング)
舞踊家の両親の元、大阪市に生まれる。桐朋学園演劇科卒業後、劇団の振付・出演としてナンシー演劇祭、アヴィニオン演劇祭、テアトル・ド・オルセイ等ヨ-ロッパを 2.5か月巡演する。その後はダンス公演やブロードウェイミュージカルへ出演・振付などに多数関わる。一方では自身のカンパニーの育成と創作活動に努め、精力的に作品の発表を続ける。2017年、旗揚げ公演より20年以上に及ぶ兵庫県立ピッコロ劇団での演出・振り付け等の活動により、兵庫県功労者文化功労賞を受賞する。