フランチェスカ・ドット インタビュー(3)

ローマ歌劇場との来日が待ち遠しい!

フランチェスカ・ドット

自分の身体が楽器と一体になって演奏できるから、歌うことが好き


ーーフルートを学んでいらしたそうですね。なぜ歌手を志されたのですか?

 小学生の頃からフルートを勉強していました。18歳の時にフルート科を卒業して、歌を始めたのは20歳の頃からです。実はずっと歌手になりたいと思っていたんです。歌は楽器が自分の身体の中にあるので表現しやすいというか、歌が好きだったということですね。フルートは嫌いではありませんが、何と説明したらよいのでしょう。楽器奏者は一般に楽器と一体になって演奏していますよね。私にとってフルートは楽器であって自分の一部ではなかったのです。歌だと楽器と一体になって演奏できる感じがするのです。フルートの先生も私が難しいフレーズで悩んでいると歌ってごらんと言って歌で表現させてくれていました。自然に歌えたのです。フルートを学んだことは声楽に大きく影響していて、とても役立っているのは呼吸法です。腹式呼吸や喉の開きなど声楽のテクニックに通じるものがあったので声楽を始めた時には呼吸法で苦労しませんでした。声を顔面で響かせることも自然にできました。


ーーご自身の性格を一言で表すとしたら?

 自分で自分の性格を言うのは難しいですよ。一言で言うと「ヴェネタ」(ヴェネト地方の生まれ)でしょうか。ヴェネト生まれは結構人見知りなんです。だから自分の心を開くには相手を充分に知ることが必要なのです。でも一度心を開くととても親しくなれます。私は他人を羨ましがったり、ライヴァル意識を持ったりすることがありません。これは長所かもしれませんね? 余計なことはしないのも性格かしら? ショッピングは大好きです。


ーーお休みの時間の過ごし方は?

 休みが取れたら旅行をします。今まで仕事で色々な町へ行きましたけれど、仕事では全く観光の時間は持てません。知らない町を訪れて、異なる風土や習慣に触れることにとても興味を持っています。さっきも言いましたけれど、考古学に興味があるのでイタリア各地はもちろんギリシャなどもゆっくり回りたいです。

《椿姫》第3幕より
Photo: Yasuko Kageyama / TOR


ーーローマ歌劇場はあなたにとってどのような場ですか?

 ローマ歌劇場は私に大きなチャンスを与えてくれた劇場です。この劇場でヴェルディの『椿姫』をヴァレンティノの衣裳とソフィア・コッポラの演出で歌えたことは本当に光栄でした。私に主役を与えてくれたことは私を信じてくれたことですから。それからグラハム・ヴィック演出の『コシ・ファン・トゥッテ』を歌えたことも私の世界観が変わるほどの経験になりました。それから、ミキエレット演出の『ランスへの旅』も素晴らしい経験になりました。


ーー初来日となる日本のイメージは?

 私にとっての日本は高層ビルディング、テクノロジー、親切で思いやりのある人々、それから寿司とみそ汁ですね。お花も美しいと思います。日本で歌った仲間たちは日本の観客は温かくて最高だと言います。日本に行かなければわからないことはたくさんあると思います。日本に行くのが待ち遠しくてたまりません。
インタビュー・文 田口道子


【公演情報】
ローマ歌劇場2018年日本公演

《椿姫》
9月9日(日) 15:00 
9月12日(水) 15:00 
9月15日(土) 15:00 
9月17日(月・祝)15:00
東京文化会館

指揮: ヤデル・ビニャミーニ
演出: ソフィア・コッポラ
美術: ネイサン・クロウリー
衣裳: ヴァレンティノ・ガラヴァーニ
照明: ヴィニーチョ・チェーリ
ビデオ: イゴール・レンツェッティ、ロレンツォ・ブルーノ
振付: ステファン・ファヴォラン

■出演
ヴィオレッタ・ヴァレリー: フランチェスカ・ドット
フローラ・ベルヴォワ: アンナ・マラヴァーシ
アルフレード・ジェルモン: アントニオ・ポーリ
ジョルジョ・ジェルモン: アンブロージョ・マエストリ

ローマ歌劇場管弦楽団
ローマ歌劇場合唱団
ローマ歌劇場バレエ団

※表記の出演者は2018年5月31日現在の予定です。病気や怪我などのやむを得ない事情により出演者が変更になる場合があります。その場合、指揮者、主役の歌手であっても代役を立てて上演することになっておりますので、あらかじめご了承ください。

■料金(税込)
S席¥54,000 A席¥47,000 B席¥40,000 C席¥33,000
D席¥26,000 E席¥19,000 F席¥12,000
学生券¥8,000
*学生券はNBS WEBチケットのみで2018.8/3(金)18:00より受付開始。

http://www.nbs.or.jp/stages/2018/roma/