東京二期会《ファルスタッフ》 パリ・オペラ座デビューを控えるレオナルド・シーニが指揮

レオナルド・シーニ
(C)Laila Pozzo

 東京二期会オペラ劇場公演 G.ヴェルディ《ファルスタッフ》が、7月16日より東京文化会館 大ホールにて上演される。
 当初出演を予定していた指揮者のベルトラン・ド・ビリーは、新型コロナウイルス感染症に係る14日間の待機期間に伴うスケジュールの都合で来日不可能となったため、代わりに、期待の若手イタリア人指揮者レオナルド・シーニ(Leonardo Sini)の登壇が発表された。レオナルド・シーニは本公演が日本デビューとなる。

 シーニは、1990年イタリア、サッサリ生まれ。2009年にルイジ・カネパ音楽院を最優秀で卒業後、13年ロンドン王立音楽院修了。ロンドンでは指揮をシアン・エドワーズについて学び、その間、サウスバンク・シンフォニアとロイヤル・フェスティバル・ホールで共演するなど多くのオーケストラを指揮。17年のショルティ国際指揮者コンクール優勝で注目を浴び、19年にはハンガリー国立歌劇場でいずれもプッチーニ作品《妖精ヴィッリ》と「グローリア・ミサ」を指揮してデビューした。

 今後シドニー、ドレスデン、ハンブルクなど主要歌劇場へのデビューを控えているほか、東京二期会《ファルスタッフ》演出のロラン・ペリーとは、この11月にデビューとなるパリ・オペラ座《愛の妙薬》に先駆けての協働となる。


【Profile】
レオナルド・シーニ Leonardo Sini

1990年イタリア、サッサリ生まれ。2009年にルイジ・カネパ音楽院を最優秀で卒業後、13年ロンドン王立音楽院修了。
ロンドンでは指揮をシアン・エドワーズについて学び、その間、サウスバンク・シンフォニアとロイヤル・フェスティバル・ホールで共演するなど多くのオーケストラ指揮の機会を得る。オランダでヤク・ファン・ステーン、エト・スパンヤールト、ケネス・モンゴメリーに師事し、17年ハーグ王立音楽院及びアムステルダム音楽院にてオーケストラ指揮の学位を取得。
在学中、アムステルダム音楽院にてダニエレ・ガッティの、キジアーナ音楽院にてジャンルイジ・ジェルメッティのマスタークラスを受講するなどし、薫陶を受ける。
17年12月、権威あるショルティ国際指揮者コンクールにおいて、180人以上の応募者の中で優勝を飾り、世界的に注目を浴びる。その後ハンガリー国立歌劇場管弦楽団、パノン・フィルハーモニー管弦楽団に招聘され、ガラコンサート等を指揮。
19年にはハンガリー国立歌劇場に、いずれもプッチーニ作品で《妖精ヴィッリ》「グローリア・ミサ」を指揮してデビュー。同じシーズンには、オペラ・ロンバルディアにも《夢遊病の女》を指揮してデビュー、コモ、クレモナ、パヴィア、ベルガモ・ドニゼッティ劇場と多くの公演を重ねた。その後ジェノヴァのカルロ・フェリーチェ劇場にも《ラ・ボエーム》でデビュー。20年バーリ歌劇場シーズン・オープニング公演《仮面舞踏会》、フィレンツェ五月祭音楽祭《椿姫》と、ヴェルディ作品も披露、高い評価を受けた。
今後はオペラ・ロンバルディア、バーリ歌劇場、ハンガリー国立歌劇場に再招聘されている他、オペラ・オーストラリア《トゥーランドット》、ゼンパーオーパー・ドレスデン《ラ・ボエーム》等主要歌劇場へのデビューもひかえており、ハンブルク州立歌劇場には新制作によるプッチーニ「三部作」で華々しく初登場予定。ロラン・ペリーとは、この秋デビューとなるパリ・オペラ座《愛の妙薬》に先駆けての協働となる。


【Information】
二期会創立70周年記念公演
テアトロ・レアル、ベルギー王立モネ劇場、フランス国立ボルドー歌劇場との共同制作公演
東京二期会オペラ劇場 G.ヴェルディ《ファルスタッフ》

(全3幕、日本語及び英語字幕付き原語(イタリア語)上演)

2021.7/16日(金)18:30、7/17(土)14:00、7/18(日)14:00、7/19(月)14:00
東京文化会館

指揮:レオナルド・シーニ
演出・衣裳:ロラン・ペリー

管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

問:二期会チケットセンター03-3796-1831
http://www.nikikai.net/lineup/falstaff2021/