東京二期会 宮本亞門演出《フィガロの結婚》を代替上演

 東京二期会は、政府発表の「新型コロナウイルス感染症に関する水際対策の強化に係る措置」に伴う海外からの入国禁止を受けて、2022年2月上演予定であった《影のない女》の上演を中止することとなった。その代替公演として《フィガロの結婚》を同日程で上演する。

東京二期会《フィガロの結婚》2016年公演より(撮影:三枝近志)

 新型コロナウイルス・オミクロン株の世界的な感染拡大の影響を受けて、昨年11月に政府から発表された水際対策強化に係る新たな措置が実施されて以来、クラシック音楽のコンサートで出演者の変更が相次いだが、《影のない女》のプロダクションも例外ではなかった。

 《影のない女》は、演出家ペーター・コンヴィチュニーとしても初めて手がける作品であり、東京でワールドプレミエを迎えた後ドイツ・ボン歌劇場で上演という、コンヴィチュニーの演出作品として、そして、東京二期会としても初の取り組みだった。それゆえに、12月上旬には来日を予定し、待機期間の後、長期に渡る準備を行う段取りとなっていたが、最終的に2月上演予定は実現不可能であるとの結論に達した。

 


宮本亞門・東京二期会演出20周年
プレミエ公演で連日満席を記録した伝説の《フィガロの結婚》

左:宮本亞門
右:川瀬賢太郎 C)Yoshinori Kurosawa

 東京二期会の《フィガロの結婚》は、宮本亞門の二期会演出デビュー作品として2002年に初演。それまでのオペラ演出の概念を覆すスピード感と躍動感あふれる舞台で人気を博し、連日満席となった伝説的なプロダクションだ。

 今回の指揮は、昨秋、宮本演出《魔笛》高崎、札幌公演、11月東京二期会《こうもり》においても絶賛を博した川瀬賢太郎。オーケストラピットには、今年、創立50周年を迎える新日本フィルハーモニー交響楽団が入る。

  
 フィガロ役には萩原潤と近藤圭。昨年9月の《魔笛》でパパゲーノをダブルで演じた二人が再び並び立ち、伯爵役の大沼徹、与那城敬、伯爵夫人役の大村博美、髙橋絵理と共演。またスザンナ役には宮地江奈、種谷典子がともに宮本亞門プロダクションに初登場を果たす。

 宮本亞門は22年に二期会演出デビュー20周年にあたる。すでに、二期会創立70周年記念公演として7月に《パルジファル》を予定しており、宮本亞門×東京二期会の記念の年に、2本の大作オペラが上演されることとなる。

上段左より:萩原潤、近藤圭、大村博美、髙橋絵理
下段左より:大沼徹、与那城敬、宮地江奈、種谷典子


【Information】
《二期会創立70周年記念公演》
東京二期会オペラ劇場《フィガロの結婚》
(全4幕、日本語字幕付き原語(イタリア語)上演)

2022.2/9(水)18:30、2/11(金・祝)14:00、2/12(土)14:00、2/13(日)13:00
東京文化会館

指揮:川瀬賢太郎
演出:宮本亞門
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団

アルマヴィーヴァ伯爵:大沼 徹(2/9, 2/12) 与那城 敬(2/11, 2/13)
伯爵夫人:大村博美(2/9, 2/12) 髙橋絵理(2/11, 2/13)
スザンナ:宮地江奈(2/9, 2/12) 種谷典子(2/11, 2/13)
フィガロ:萩原 潤(2/9, 2/12) 近藤 圭(2/11, 2/13)
ケルビーノ:小林由佳(2/9, 2/12) 郷家暁子(2/11, 2/13)
マルチェリーナ:石井 藍(2/9, 2/12) 藤井麻美(2/11, 2/13)
バルトロ:畠山 茂(2/9, 2/12) 北川辰彦(2/11, 2/13)
バジリオ:高柳 圭(2/9, 2/12) 高橋 淳(2/11, 2/13)
ドン・クルツィオ:渡邉公威(2/9, 2/12) 児玉和弘(2/11, 2/13)
バルバリーナ:雨笠佳奈(2/9, 2/12) 全 詠玉(2/11, 2/13)
アントニオ:的場正剛(2/9, 2/12) 髙田智士(2/11, 2/13)
花娘1:辰巳真理恵(2/9, 2/12) 金治久美子(2/11, 2/13)
花娘2:横森由衣(2/9, 2/12) 長田惟子(2/11, 2/13)
合唱:二期会合唱団

問:二期会チケットセンター03-3796-1831
http://www.nikikai.net
http://www.nikikai.net/lineup/figaro2022/index.html