ウィーン・フォルクスオーパーとは

 今回は、ウィーン・フォルクスオーパーについてご紹介。
 フォルクスオーパーは、音楽の都ウィーンにおいて、国立歌劇場と並びウィーンの“顔”として知られています。ドイツ語で“市民”という意味の“フォルクス”を劇場の名としてもつこの劇場は、その名の通り、老若男女が気軽に集い、楽しむ場でもあります。
 フォルクスオーパーの最大の特徴は、オペレッタ、オペラ、ミュージカル、バレエのすべてを上演していること。それも、世界が認める一級品として!
 このフォルクスオーパーを支えているのは、150名以上の歌手、95名のオーケストラ、64名の合唱団、100名以上のダンサー、そして218名の技術スタッフ。 
 9月から翌年6月までのシーズンには、約300公演が行われます。毎シーズン、プログラムや注目公演についてロベルト・マイヤー総裁自身がビデオで紹介しています。ここでは、新制作演目の紹介に重点が置かれるのが通常ですが、2015/16年シーズンの紹介ビデオでは、「日本公演で《チャルダーシュの女王》《メリー・ウィドウ》《こうもり》をやります」と語っています。ウィーンっ子たちに、遠く日本でも愛されていることを伝え、さらなる誇りと愛着をもってもらいたいということでもあるでしょう。また、これに続いては、ウィーンでのコンサートを開催すること、さらに、フォルクスオーパーの総裁として今後5年の契約延長が確定したことが語られています。

 “オペレッタはウィーンならではのものです。そしてそのオペレッタはフォルクスオーパーのものであり、世界屈指のオペレッタ劇場です。トップレベルの歌手、俳優、ダンサと多様な演奏が可能なオーケストラが、夜ごと音楽的な花火を華やかに打ち上げます” 
 フォルクスオーパーのホームページに掲載されているこの言葉を借りるなら、
 “2016年5月には東京が、彼らの音楽的な花火打ち上げの場となる!”
わけです。どうぞお楽しみに。