5月14日に開幕したウィーン・フォルクスオーパー2016年日本公演。いよいよ19日からはオペレッタの王様《こうもり》が始まります。18日には最終舞台総稽古(ゲネプロ)が行われました。
序曲が始まると同時に広がるのは、まさにウィーンの香りあふれる響き! 幕が上がるとすぐに驚かされたのはアデーレです。通常、最終稽古では歌手は初日に備えて声をセーブして歌うのですが、ベアーテ・リッターはほぼ全力と思わせる美しく伸びやかな第一声で一気に引き込みます。彼女はすでに《チャルダーシュの女王》にも出演していて、「東京文化会館はとても響きが良くて歌っていて気持ちがよい」とのこと。気分のノリノリ、ということなのでしょう、第3幕のアリアも“ほぼ本気”で歌い通しました。
観ているだけで楽しくなってしまうのがアイゼンシュタイン役のイェルク・シュナイダー。とても大柄なのに驚くほど軽快な踊りを見せてくれます。舞台を降りても明るく、軽快なステップを踏んでいる、楽しい方なのだとか。アンゲリカ・キルヒシュラーガー演じるオルロフスキー公爵にウォッカを勧められる場面でのオロオロぶりも自然に笑いを誘います。
観ている側も演じている側も、どちらも楽しい・・フォルクスオーパーの《こうもり》の魅力は、これに尽きる!
J.シュトラウスⅡ作曲
《こうもり》
指揮:アルフレート・エシュヴェ(5/19,20)/ゲーリット・プリースニッツ(5/21,22)
演出:ハインツ・ツェドニク
5月19日(木)6:30p.m.
5月20日(金)6:30p.m.
5月21日(土)2:00p.m.
5月22日(日)2:00p.m.
会場:東京文化会館
■予定される主な配役
アイゼンシュタイン:イェルク・シュナイダー(5/19,21)
カルステン・ズュース(5/20,22)
ロザリンデ:メルバ・ラモス(5/19,21)
エリーザベト・フレヒル(5/20,22)
アデーレ:アニヤ=ニーナ・バーマン(5/19,22)
レベッカ・ネルセン(5/20)
ベアーテ・リッター(5/21)
オルロフスキー:アンゲリカ・キルヒシュラーガー(5/19,20,22)
マルティナ・ミケリック(5/21)
アルフレート:ライナー・トロスト(5/19,20,22)
ヴィンセント・シルマッハー(5/21)
フロッシュ:ロベルト・マイヤー ほか
※表記のキャストは2016年4月26日現在の予定です。
■入場料(税込)
S=¥39,000 A=¥34,000 B=¥29,000 C=¥23,000 D=¥18,000
E=¥14,000 F=¥10,000
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http://volksoper2016.jp