ハプスブルク家御用達ウィーンの“シャンパン”とは?!

 《こうもり》の最後でロザリンデは「シャンパンの酔いのせいね」と夫を許し、《メリー・ウィドウ》では男も女もシャンパンを手に歌い踊ります。そう、オペレッタにシャンパンは欠かせません。現代では、“シャンパン”とはフランスのシャンパーニュ地方特産のスパークリングワイン。ドイツ語圏ではスパークリングワインは“ゼクト”と呼ばれています。ウィーンでも、レストランのメニューでは“シャンパン”と”ゼクト”は異なるものとして記載されています。でも現在のような厳しい原産地統制呼称がなかったころには、ウィーンでは、ゼクトも「オーストリアのシャンパン」と呼ばれていたそうです。

《こうもり》第3幕 ロザリンデは“シャンパンの酔いのせいね”と夫を許す Photo:Photo: Dimo Dimov / Volksoper

《こうもり》第3幕 ロザリンデは“シャンパンの酔いのせいね”と夫を許す
Photo:Photo: Dimo Dimov / Volksoper

 ウィーンには伝統的な「シャンパン製法」による瓶内二次発酵ゼクト(スパークリングワイン)のオーストリア最古・最大のメーカーがあります。ウィーン市内北西部ドナウ運河沿いのハイリゲンシュタット大通りに本社を構える<シュルンベルガー社>。ハプスブルグ家御用達の伝統のある老舗ワイナリーで、創業は1842年。高品質とウィーンの美的感覚を兼ね備えたウィーンの代表ブランドとして、ウィーン・フィル金貨やクリスタルグラスのロブマイヤー、陶磁器のアウガルテンなどとともにウィーン商工会議所が厳選した「ウィーン・プロダクツ」に選ばれています。
《メリー・ウィドウ》 男たちと同様に、女たちもシャンパンを手に歌い踊る  Photo:Photo: Dimo Dimov / Volksoper

《メリー・ウィドウ》 男たちと同様に、女たちもシャンパンを手に歌い踊る
Photo:Photo: Dimo Dimov / Volksoper

クリムトの「接吻」がラベルに配されたキュヴェ・クリムト

クリムトの「接吻」がラベルに配されたキュヴェ・クリムト

  このシュルンベルガー社からは、オーストリアを代表する画家クリムトの代表作『接吻』をラベルに配した、瓶内二次発酵24カ月の本格スパークリングワインが発売されています。
 4月10日にテレビ東京で放送されたウィーン・フォルクスオーパーの特番「幸せになれる街 ウィーン 〜恋と笑いの劇場 フォルクスオーパー〜」をご覧になった方なら、チケット発売情報とともに限定数プレセントとして映し出されたボトルの絵が気になっていた方もあるでしょう。こちらは販売元のご協力によるもので、すでに受付終了しましたが、商品については下記よりご覧いただけます。

http://www.rakuten.co.jp/senna/

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NBS公式サイト
http://volksoper2016.jp