ーーウィーンにおいて、オペラは国立歌劇場、オペレッタはフォルクスオーパーと知られていますが、最近ではフォルクスオーパーのオペラにも興味深いものがありますね。
ガラウン:フォルクスオーパーは7〜8月と聖金曜日、クリスマス・イヴを除いて年間300回以上の公演を行っています。そのうち30%〜35%がオペラ、30%がミュージカル、25%がオペレッタ、そのほかがバレエという構成です。
ーーオペレッタが3番目というのは意外です。
ガラウン:昔はオペレッタが一番多かったんです。あまり知られていないような作品もやっていたし。でも、やはりオペレッタはクラシックな作品の方が人気があるので。若い世代にはミュージカルが人気です。それも新しいものではなくて、〈マイ・フェア・レディ〉のようなクラシックなものがね。
ーーミュージカルとオペレッタというのは兄弟のようなそうでないような・・ 演奏される方にとっては?
ヘードル:似ているところはあるけれどね、でも、フレキシブルさが要求されます。たとえば、クラリネット奏者はサクソフォンを演奏するし、トランペットはジャズ・トランペットを吹くというように。クラシックだけではなくジャズもできるように・・
ガラウン:それにオペラも!(笑)
ヘードル:午前中に〈ボエーム〉のリハーサルで、夜は〈マイ・フェア・レディ〉で、翌日はモーツァルトをやるとかね・・。
ーー混乱しませんか?
ザウフナウアー:いろんなことができるのが楽しいんです。
ガラウン:スウェーデンか、ケルンか、どこか他のオペラがやっているのを見て、我々もやったらどうだろう?っていうことで。
ーーやってみた感想は?
ガラウン:すごく楽しかったですよ。日本でもできるといいのに・・。築地の市場で〈こうもり〉なんて、いいんじゃないかな(笑)
ーーどのくらいの時間がかかったのでしょう?
ザウフナウアー:「カルミナ・ブラーナ」は3〜4時間くらいだった。
ガラウン:カメラチームとちゃんとしたコンセプトを準備さえ整えれば、1日で出来ます。
ーー日本では難しいかもしれませんが、ぜひ、次回作を! 日本公演と同じくらい期待しています(笑)
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