「俺たちみんな罪人さ〜歌の上手な歌姫は〜」
昨年12月から年明け1月に行われたフォルクスオーパーでの『チャルダーシュの女王』の舞台映像が届きました。みどころききどころをご紹介していきます。
まずはじめは、第1幕、アメリカへの出発を前にしたシルヴァと常連客たちが別れを惜しんで歌い踊る一曲。ボニ、フェリ・バチとシルヴァの3人は、一瞬も立ち止まることなく踊り歌います。歌詞に歌われている、“気のおけない雰囲気で、踊ってキスして大笑い。この世の不幸なんか知るもんか、昼と夜とをひっくり返す生活さ!” “ここなら派手に楽しめる。水を得た魚のように元気そのもの!”などは、いかにも遊び上手なボニやフェリの信条といったところですが、実はここにはこの時代を映す深い意味も。
この物語は1914年6月という設定。この月の28日にはサラエボでオーストリアの定位継承者フェルディナント大公夫妻が暗殺され、これを契機に第一次世界大戦が始まりました。ハンガリーではまだ、その暗雲は感じられていない、第一次世界大戦前夜であることは、この作品では重要な要素となっているのです。
◆日本公演でも予定されているキャスト。アンドレア・ロストのシルヴァ、マルコ・ディ・サピアのボニ、クルト・シュライプマイヤーのフェリ・バチによる三重唱「俺たちみんな罪人さ〜歌の上手な歌姫は〜」
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