いつも独自の選曲で聴き応えのある音楽を聴かせてくれるミハイル・プレトニョフは、東京フィルの新シーズンでもロシア、ウィーン、そして北欧の音楽を、それぞれ実に彼らしく取り上げる。
2018年2月の、主にシベリウスの作品を取り上げる演奏会を見てみよう。まず「フィンランディア」で華やかに演奏会を始め、対照的に組曲「ペレアスとメリザンド」では静かなドラマから幾つかの印象的な場面を描き、そして謎めいた交響曲第七番で演奏会は終わる。なるほど、初期の代表作から最後の交響曲までを並べて、プレトニョフはきっとシベリウスの生涯を音で描いてくれるのだ。
その途中にエピソードのように挿まれるのは、プレトニョフ自身ピアニストとして何度も演奏してきただろうグリーグのピアノ協奏曲だ。誰もが知る名曲を演奏するソリストは後日発表されるとのことだが、誰が登場するとしても彼のお眼鏡にかなった奏者が選ばれるのだ、期待して発表の日を待とう。
註)
2017年1月13日(金)更新
2017-18シーズン2月定期演奏会 ソリスト決定
2018年2月23日、25日、26日に開催を予定している2月定期演奏会(指揮:ミハイル・プレトニョフ)のソリストは、牛田智大に決定いたしました。
第902回サントリー定期シリーズ
2018年2月23日(金)19:00 サントリーホール
第903回オーチャード定期演奏会
2018年2月25日(日)15:00 Bunkamuraオーチャードホール
第115回東京オペラシティ定期シリーズ
2018年2月26日(月)19:00 東京オペラシティ コンサートホール
指揮:ミハイル・プレトニョフ
ピアノ:牛田智大*
シベリウス/交響詩『フィンランディア』
グリーグ/ピアノ協奏曲*
シベリウス/組曲『ペレアスとメリザンド』
シベリウス/交響曲第7番
問:東京フィルチケットサービス03-5353-9522(平日10:00〜18:00)