まもなく開幕!東京二期会《後宮からの逃走》

 11月22日、東京二期会オペラ劇場《後宮からの逃走》が日生劇場で開幕する。今年開場55周年を迎えた同劇場で6月から開催されてきた一連のモーツァルトシリーズの掉尾を飾る公演だ。

 本公演は東京二期会オペラ劇場が贈る新制作。演出にベルギーの演出家ギー・ヨーステンを迎え、衣裳、装置ふくめ、すべてがオリジナルとなる。「若者たちのラブストーリー~恋人を探し、自分自身を探し、“愛”とは何かを探し求め成長する物語」というコンセプトにそって、歌手陣には若手のなかでも実力のある歌手たちが起用された。

 《後宮からの逃走》の物語を一言で表すと「若く美しい女性がある日連れ去られ、異国の地で大富豪に囲われ言い寄られているが、婚約者とともに脱出し祖国へ帰る話」となる。 
 連れ去られたとはいえ、さほど悪くない生活をおくっているコンスタンツェ。しかも言い寄る太守セリムは極めてダンディ。その生活を捨ててまで、なぜ婚約者ベルモンテとともに危険な脱出劇を試みる必要があったのか?

 演出に際しヨーステンは「三種の神器(宝物)を納めた箱」を舞台に取り込みたいと語っていたが、外国人の目から見た日本の美と、ミステリアスで見えない存在である“愛”を象徴的な舞台装置を用い表現する。そして“究極の美”を表現するために、あっと驚く演出を施している。そこにはベルギー国際オペラアカデミー支配人も務めるヨーステンの劇場人らしいアイデアも盛り込まれており、プッチーニ『三部作』から《後宮》を経て、《金閣寺》へと至る東京二期会2018-19シーズンへのオマージュともなっている。

 上演予定時間は約2時間半(第1幕、第2幕のあとの1回の休憩含む)。

 本公演を前に、11月18日、日生劇場で行われた金山京介組の舞台稽古を取材した。一部を写真で紹介する。
(2018.11/18 日生劇場 写真:寺司正彦)

【第1幕、第2幕より】

【第3幕より】

2018.11/22(木)18:30
2018.11/23(金・祝)、11/24(土)、11/25(日)14:00
日生劇場

指揮:下野竜也
演出:ギー・ヨーステン
舞台美術:ラモン・イバルス
管弦楽:東京交響楽団


●キャスト

11月22日(木)/24日(土) 11月23日(金・祝)/25日(日)
太守セリム 大和田伸也 大和田伸也
コンスタンチェ 松永知史 安田麻佑子
ブロンデ 冨平亜希子 宮地江奈
ベルモンテ 金山京介 山本耕平
ペドリッロ 升島唯博 北嶋信也
オスミン 加藤宏隆 斉木健詞


●入場料金(税込)

S席 A席 B席 学生席
一般 ¥15,000 ¥13,500 ¥9,000 ¥2,000
愛好会会員 ¥14,000 ¥12,500

※チケットお申込みと同時に愛好会へもご入会いただけます。
※チケット購入後のお取消、日程の変更はできません。
※二期会オペラ愛好会の特典は二期会チケットセンターでチケットをご購入された場合に限り適用されます。
※学生席のご予約は二期会チケットセンター電話のみのお取扱いです。
※未就学児の入場はお断りします。

●ご予約・お問合せ
チケットスペース03-3234-9999
二期会チケットセンター03-3796-1831 (FAX 03-3796-4710)
受付時間:平日10:00〜18:00/土曜10:00〜15:00/日・祝休業