《チャルダーシュの女王》の“イイ男”たち

 《チャルダーシュの女王》は、ブタペストの劇場の人気歌姫シルヴァと貴族のエドウィンの恋を軸とした物語ですが、二人の恋の紆余曲折に重要な役割を果たす二人の男性が登場します。ボニとフェリ・バチです。エドウィンも加えたこの3人は、三人三様の言葉通り、異なるキャラクターですが、それぞれに素敵。彼らの“イイ男”度をご紹介してみましょう。

 オーストリアの伯爵家に生まれたエドウィンは、心からシルヴァを愛しています。ある意味純粋です。でも、正面切って父親に反抗することができない、優柔不断なところがあります。極めつけは、“シルヴァがボニと離婚した伯爵夫人になれば、自分と結婚するのに問題はなくなる”と喜び、シルヴァを傷つけ、怒らせてしまいます。もっとも、最後にシルヴァとの恋が成就するのは、彼の真の愛があってのこと、なんですけどね。

 同じ伯爵でもボニはハンガリーの伯爵だからでしょうか、シルヴァが登場する劇場をはじめ、手広く(?)
遊び上手な青年貴族です。シルヴァへの恋心も少しはあるかもしれませんが、それだけに、エドウィンとの間がこじれたときにはシルヴァの言いなりに偽装結婚をするなど、協力を惜しみません。ただ、シルヴァとエドウィンが本当に愛し合っていることを知っているボニは、“僕に不実な妻なんていらない!”と笑顔で“離婚”を宣言します。これがまたかっこいい! 踊り子たちと一緒に“恋なんかしない”と歌い踊り、愛されるモテ男のキャラクターを全開に見せるボニですが、最後には運命の人を見つけます。

 ボニと同じくハンガリーの貴族にして遊び人のフェリ・バチ。二人の青年貴族より年齢が上な分、酸いも甘いも知り尽くしている、といったところ。ヤケになって歌姫は引退し、ボニと本当に結婚すると言うシルヴァを説得するには言葉ではなく、血の騒ぐ音楽で歌い踊るのが一番と知っているわけです。このオペレッタの最大の見せ場である「ヨイ・ママン」は、フェリの歌によって始まるのです。
 3人の“イイ男”たちは、シルヴァに幸せをもたらすとともに、客席の皆さんもハッピーにしてくれるはず!

エメリッヒ・カールマン作曲
《チャルダーシュの女王》
指揮:ルドルフ・ビーブル
演出:ロベルト・ヘルツル
5月14日(土) 3:00p.m.
5月15日(日) 3:00p.m.
5月16日(月) 3:00p.m.
会場:東京文化会館

■予定される主な配役
シルヴァ・ヴァレスク:アンドレア・ロスト(5/14,16)、ウルズラ・プフィッツナー(5/15)
エドウィン・ロナルト:カルステン・ズュース(5/14,16)、ズザボル・ブリックナー(5/15)
ボニ・カンチャヌ伯爵:マルコ・ディ・サピア(5/14,16)、ミヒャエル・ハヴリチェク(5/15)
アナスタシア(シュタージ):ベアーテ・リッター(5/14,16)、マーラ・マシュタリール(5/15)
フェリ・フォン・ケレケス(フェリ・バチ):アクセル・ヘッリク(5/14,16)、 クルト・シュライプマイヤー(5/15)
ほか

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