開幕前日となった5月13日、ロベルト・マイヤー総裁、初日の《チャルダーシュの女王》を指揮するルドルフ・ビーブル氏、そしてフォルクスオーパー事務局長のクリストフ・ラードシュテッター氏が出席し、「ウィーン・フォルクスオーパー2016年日本公演」の記者会見が開催されました。
(Photo:M.Terashi/TokyoMDE)
マエストロ・ビーブルは、1979年の初来日がフォルクスオーパーとであったことを振り返り、「このとき《メリー・ウィドウ》で鳴り止まない拍手に応えて「カンカン」のところで急遽アンコール演奏をしたことが伝統のようになってしまいました」と懐かしむ様子も。また、「オペレッタは芸術的価値を低くみられることがあるけれど、日本の方々はそうではないことをよくご存知だと感じている」と、日本のファンには嬉しい言葉も聞かれました。
「この物語のような浮気話は、実際に自分の家庭でおこったら大変なことだけれど、舞台ならみんな笑って観ていられるというところでしょう」と、マイヤー総裁が紹介するオペレッタ《こうもり》の魅力には通訳される前に爆笑が・・。 実はこの会見には、日本のマスコミ各社だけでなく、ウィーンからもジャーナリストが訪れていたほか、記者席には《メリー・ウィドウ》に出演するヨゼフ・ルフテンシュタイナー氏も参加していたのです。マイヤー総裁はこのほかにも、記者から劇場の総裁職と俳優と、どちらが好きか?という質問に、「33年間、俳優のみでやってきたが、オペレッタに関わるようになってからは、もう、音楽のない演劇に戻ることなんて考えられない!」と答え、記者たちをなごませました。このあたりも、さすが「役者」といったところでしょう。
会見に引き続き、《チャルダーシュの女王》の舞台総稽古が行われたため、歌手たちは写真撮影のみとなりましたが、それはそこ、芸達者にしてサービス精神旺盛なフォルクスオーパーの面々は、なんと踊りの一場面も披露してくれました。
本番前の最後の総稽古であるゲネプロでは、場所は異なるものの、歌手たちがチームワークを発揮したアンサンブルを作り上げ、“オペレッタの神様”ビーブルの指揮のもと、歌に踊りにセリフに、と最後の仕上げもバッチリ!
日本では久々のなる《チャルダーシュの女王》公演の開幕は、大きな盛り上がりを見せること間違いなし! と感じさせました。(以下、写真は第1幕より)
エメリッヒ・カールマン作曲
《チャルダーシュの女王》
指揮:ルドルフ・ビーブル
演出:ロベルト・ヘルツル
5月14日(土)3:00p.m.
5月15日(日)3:00p.m.
5月16日(月)3:00p.m.
会場:東京文化会館
■予定される主な配役
シルヴァ・ヴァレスク:アンドレア・ロスト(5/14,16)
ウルズラ・プフィッツナー(5/15)
エドウィン・ロナルト:カルステン・ズュース(5/14,16)
ズザボル・ブリックナー(5/15)
ボニ・カンチャヌ伯爵:マルコ・ディ・サピア(5/14,16)
ミヒャエル・ハヴリチェク(5/15)
アナスタシア(シュタージ):ベアーテ・リッター(5/14,16)
マーラ・マシュタリール(5/15)
フェリ・フォン・ケレケス(フェリ・バチ):アクセル・ヘッリク(5/14,16)
クルト・シュライプマイヤー(5/15) ほか
※表記のキャストは2016年4月26日現在の予定です。
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http://volksoper2016.jp