東京春祭 for Kids 音楽物語《ぞうのババール》

 子どもたちへ生の音楽の感動を届ける人気シリーズ「東京春祭 for Kids」。なかでも恒例となっている、「音楽物語《ぞうのババール》〜こどものころのおはなし」は、フランスの絵本作家、ブリュノフが子どもたちのために描いた絵本が人気を集め、そこに友人だったプーランクが音楽をつけた、今も世界中で愛される物語。

 森で最愛の母を撃ち殺されてしまった子象ババールが、街に逃げ、都会の生活を経験し、森に戻って象の王国の王様となって幸せな国を作ろうとするお話。プーランクの音楽は、そのストーリーの動きをより鮮明に、生き生きと再現する。

 朗読は昨年に引き続き、俳優の別所哲也。そして演奏を担当するのは、例年この公演でピアノを担当している三浦友理枝。繊細で凛々しい彼女のピアノが、ババールの冒険の物語を表情豊かに描きあげてくれるだろう。

 今年から、大人のみでの入場も可能となった。3歳以上のお子さん連れはもちろん、ババールの音楽物語を極上の朗読と演奏で楽しみたい大人の方にもおすすめの公演。
文:高坂はる香

2018年公演より
C)東京・春・音楽祭実行委員会/ヒダキトモコ


【公演情報】
東京春祭 for Kids
音楽物語《ぞうのババール》
〜こどものころのおはなし

2019.3/30(土)11:00[約60分] 東京文化会館 小ホール

●出演
語り:別所哲也
ピアノ:三浦友理枝

●朗読作品
ジャン・ド・ブリュノフ作/やがわすみこ訳:『ぞうのババール こどものころのおはなし』(評論社)

●曲目
リスト:愛の夢 第3番
モーツァルト:6つのウィーンソナチネより第5番 第3楽章「ポロネーズ」
ラヴェル:古風なメヌエット より
サティ:三つのジムノペディ 第1番
プーランク:15の即興曲 第15番 ハ短調《エディット・ピアフを讃えて》
プーランク:音楽物語《ぞうのババール》

●チケット料金(税込)
全席自由
子ども(3歳以上高校生以下)¥1,500
大人(保護者)¥2,600
※2歳以下のお子様を同伴してのご入場はご遠慮ください。
※大人のみでご来場希望の方には、1名:¥4,100で販売。