ヴェリタス弦楽四重奏団

 ヴェリタス弦楽四重奏団は、2015年夏、サイトウ・キネン・オーケストラに集った、岩崎潤、島田真千子、小倉幸子、工藤すみれと、日本が誇る新世代の名手たちによって結成された。同年12月に沖縄でデビューコンサートを行う。

 第1ヴァイオリンの岩崎はナッシュヴィル交響楽団のコンサートマスター、第2ヴァイオリンの島田はセントラル愛知交響楽団のソロ・コンサートマスター及び水戸室内管弦楽団のメンバー、ヴィオラの小倉は、シカゴ交響楽団のメンバーを経て、フィルハーモニア管弦楽団の首席奏者、チェロの工藤はニューヨーク・フィルのメンバーをそれぞれ務めている。

 今回の「東京・春・音楽祭」では、国際的に活躍する彼らにふさわしく、ハイドンの弦楽四重奏曲第6番、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲第7番、フィリップ・グラスの弦楽四重奏曲第2番「カンパニー」、ラヴェルの弦楽四重奏曲という多彩なプログラムが組まれた。とりわけ、岩崎、小倉、工藤がアメリカで学んだだけに、グラスの作品に注目したい。活動のベースが異なる彼らのアンサンブルを東京で聴く機会は貴重である。
文:山田治生


【公演情報】
ヴェリタス弦楽四重奏団
〜岩崎 潤(ヴァイオリン)、島田真千子(ヴァイオリン)、小倉幸子(ヴィオラ)、工藤すみれ(チェロ)

2019.3/27(水)19:00 上野学園 石橋メモリアルホール

●出演
弦楽四重奏:ヴェリタス弦楽四重奏団
ヴァイオリン:岩崎 潤、島田真千子
ヴィオラ:小倉幸子
チェロ:工藤すみれ

●曲目
ハイドン:弦楽四重奏曲 第6番 ハ長調 op.1-6
 I. Presto assai
 II. Minuet
 III. Adagio
 IV. Minuet
 V. Finale. Allegro
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲 第7番 嬰ヘ短調 op.108
 I. Allegretto
 II. Lento
 III. Allegro – Allegretto
フィリップ・グラス:弦楽四重奏曲 第2番《カンパニー》
ラヴェル:弦楽四重奏曲 へ長調
 I. Allegro moderato (ほどよく快活に)
 II. Assez vif, très rythmé (十分に生き生きと、極めてリズミカルに)
 III. Très lent (極めて遅く)
 IV. Vif et agité (生き生きと、激しく)

●チケット料金(税込)
S¥4,100 A¥3,100 U-25¥1,500