ミュージアム・コンサート 加藤訓子(パーカッション)

 上野という立地を生かした東京・春・音楽祭ならではの企画がミュージアム・コンサート。毎年、美術展と連動した演奏会が開かれているが、今回、国立西洋美術館で開催されるのは『ル・コルビュジエ 絵画から建築へ ー ピュリスムの時代』展。国立西洋美術館本館の設計者でもある20世紀建築の巨匠ル・コルビュジエと彼の友人たちの美術作品約100点に加えて、建築模型や映像など多数の資料が展示される。


 となれば、これに連動するコンサートとしてクセナキス以上にふさわしい作曲家はいない。アテネ工科大学で建築と数学を学んだクセナキスは、反ナチスの地下運動に参加した後、パリに亡命する。そしてル・コルビュジエのもとでアシスタントとして建築に従事し、1958年のブリュッセル万博ではフィリップス館の設計に携わった。その後、クセナキスは数学理論の音楽への応用を説きながら、やがて20世紀を代表する作曲家への道を歩むことになる。

 パーカッションは加藤訓子。クセナキス作品を集めたアルバム『IX – IANNIS XENAKIS』でも好評を呼んだ加藤が「ルボン」を演奏する。お話は国立西洋美術館副館長の村上博哉氏。建築と音楽の両面から好奇心を刺激する公演になるだろう。
文:飯尾洋一


【公演情報】
ミュージアム・コンサート
「ル・コルビュジエ 絵画から建築へ」展 記念コンサート vol.2
加藤訓子(パーカッション)

2019.3/26 (火)11:00/14:00[各回約60分]
国立西洋美術館企画展示ロビー

●出演
パーカッション:加藤訓子
お話:村上博哉(国立西洋美術館 副館長)

●曲目
【クセナキスとル・コルビュジエ】
三善 晃:組曲「会話」独奏マリンバのための
三善 晃:トルスⅢ 独奏マリンバのための
三善 晃:リップル 独奏マリンバのための
クセナキス:ルボン

●チケット料金(税込)
全席自由 ¥3,100
※コンサート当日、「ル・コルビュジエ」展をご覧いただけます。