昼下がりのアルゼンチン・タンゴ

 日本の洋楽史を見守ってきた旧東京音楽学校奏楽堂に、多くのファンを魅了してきたアルゼンチン・タンゴの名曲が響くという、なんとも粋なプログラム。このスペシャル・ライヴを、ピアニストとして日本のタンゴ・シーンをリードしてきた小松真知子と、小松亮太との共演で腕を磨いてきた若い世代のミュージシャンたち、さらには多くのタンゴ・ミュージシャンたちと共演するコントラバス奏者の田辺和弘によるグループで聴けるとは、なんとも幸せなことだ。  


 プログラムは、タンゴのシンボル的な名曲である「リベルタンゴ」「エル・チョクロ」「ラ・クンパルシータ」をはじめ、タンゴ・シーン注目のヴォーカリスト2人が歌う「ママ、わたし恋人が欲しいの」「アルフォンシーナと海」「私はマリア」ほかの名曲も。タンゴ・ファンであるなら「こんな名曲があったのか!」という発見の喜びを感じるナンバーにも出会えるだろう。  

 独特のリズムに思わず身体も揺れ、揃えているはずの足が小さくステップを踏んでしまうかもしれない。長く聴かれてきたタンゴだけに、二世代、いや三世代で楽しめるコンサートだ。
文:オヤマダアツシ


【公演情報】
昼下がりのアルゼンチン・タンゴ
〜タンゴ史に輝く古今の名曲を集めて

2019.3/16(土)15:00 旧東京音楽学校奏楽堂

●出演
小松真知子&タンゴクリスタル
 ピアノ:小松真知子
 バンドネオン:北村 聡
 ヴァイオリン:専光秀紀
 ヴァイオリン:宮越建政
 ベース:田辺和弘
ボーカル:KaZZma※
ボーカル:小島りち子*

●曲目
ベリンジェリ:コンパドリータ・ミア
コジャーソ:ママ、わたし恋人が欲しいの*
デ・カロ − ラウレンス:マラ・フンタ(悪い仲間)
デ・カロ:ブエン・アミーゴ(良い友)
ガルシーア−ゴメス:月の今宵※
スタンポーニ:いつまでもここに*
ピアソラ:リベルタンゴ
ラミレス:アルフォンシーナと海※*
ビジョルド:エル・チョクロ
トロイロ:破局※
エレーロ:不平屋
ロビーラ:エバリスト・カリエゴに捧ぐ
ピアソラ:私はマリア*
ピアソラ:ロコへのバラード※
ラミレス:巡礼
マトス・ロドリゲス:ラ・クンパルシータ

●チケット料金(税込)
全席指定 ¥4,100
※一般発売:2019年1月27日(日)10:00〜