東京春祭 歌曲シリーズ vol.22 ペトラ・ラング (ソプラノ)

 ついに、ペトラ・ラングのリサイタルが日本で実現する!
 オペラファンには言わずと知れた世界的名ソプラノのラング。世界中の名門歌劇場で主役級の役を担い、多くの名指揮者たちからの信頼も厚い。メゾソプラノからソプラノに声域を広げ、主にワーグナーの大役で活躍を重ねてきた彼女は、近年は日本でも、新国立劇場《ローエングリン》《神々の黄昏》、ウィーン国立歌劇場日本公演《ワルキューレ》に出演して成功を収めている。特に《ローエングリン》のオルトルート役はラングの代表的な当たり役で、今回の東京春祭ワーグナー・シリーズ《ローエングリン》でもその神髄を聴かせてくれる。

C)Ann Weitz

 しかも今回はうれしいことに、オペラ出演に加えて、ラングのリサイタルも東京春祭で開催される。来日を重ねている歌手ながら、意外にも日本でのリサイタルは初で、ラングのリートをいよいよ体験できるのである。世界の名歌手たちとの共演や録音を重ねる名ピアニスト、エイドリアン・バイアヌのピアノを得て、ブラームス、マーラー、R.シュトラウスほかの美しいリート作品が取り上げられる。なかでもマーラーの名歌曲集「リュッケルトの詩による5つの歌曲」では、精神の奥深くに届くような感動を体験できるだろう。ドイツの名歌手ラングによるドイツ・リートを堪能できる一夜、逃すわけにはいかない。

東京春祭 歌曲シリーズ vol.22
ペトラ・ラング (ソプラノ)

2018.3.23 (金)19:00
東京文化会館 小ホール

●出演
ソプラノ:ペトラ・ラング
ピアノ:エイドリアン・バイアヌ

●曲目
ブラームス:
 セレナード op.106-1
 われらはさまよい歩いた op.96-2
 愛のまこと op.3-1
 傷ついた私の心 op.59-7
 永遠の愛について op.43-1
マーラー:
《リュッケルトの詩による5つの歌曲》
 私はほのかな香りを吸い込む
 美しさゆえに愛するのなら
 私の歌を覗き見しないで
 真夜中に
 私はこの世に捨てられて
J. マルクス:
 森の幸せ
 雨
 日本の雨の歌
 ノクターン
 愛がおまえの心に宿ったなら
R. シュトラウス:
 響け op.48-3
 あなたは私の心の王冠 op.21-2
 あなたの黒髪を私の頭のうえに広げてください op.19-2
 (第2版/1944年3月31日、ガルミッシュにて)
 悲しみへの賛歌 op.15-3
 解き放たれて op.39-4
 懐かしい面影 op.48-1
 2人の秘密をなぜ隠すのか op.19-4

●チケット
S席 ¥6,200 A席 ¥4,600 U-25 ¥1,500