フルートの上野星矢も、“上野”から羽ばたいた音楽家と言えるかもしれない。2008年、(上野にある)東京藝術大学音楽学部フルート専攻入学後、世界的フルート奏者の登竜門であるフランスの「第8回ジャン=ピエール・ランパル国際フルートコンクール」で、弱冠19歳で優勝を飾る。翌年にはパリ国立高等音楽院に入学し、2014年にはニューヨーク・ヤングアーティスト・コンペティションにて最優秀賞など、研鑽と経験を積み重ね、その後フランスの名門オーケストラのひとつ、フランス国立リヨン歌劇場管弦楽団に首席フルーティストとして度々客演に招かれていることでも、その実力は証明されている。
プログラムは、イベール、ラヴェルといった上野の名刺代わりのフランスものに加え、ファリャとピアソラの名作が集められ、松本のギターも存分に生きる演目となっている。上野星矢の世界基準の音楽性を体感できる、注目のリサイタルである。
■ミュージアム・コンサート
上野星矢 フルート・リサイタル
2018.3/22(木)19:00 国立科学博物館 日本館講堂
●出演
フルート:上野星矢
ギター:松本大樹
●曲目
イベール:間奏曲
ラヴェル:ハバネラ形式のヴォカリーズ
ファリャ:《7つのスペイン民謡》
1. ムーア人の衣装
2. ムルシア地方のセギディーリャ
3. アストゥリアス地方の歌
4. ホタ
5. ナナ(子守唄)
6. カンシオン(歌)
7. ポーロ
モンティ:チャールダーシュ
ピアソラ:
忘却
リベルタンゴ
ブエノスアイレスの冬
《タンゴの歴史》 より
2. カフェ 1930
3. ナイトクラブ 1960
●料金
全席自由 ¥3,600