2018年の東京春祭のなかでも屈指の貴重な公演ではないだろうか。セントラル愛知交響楽団のソロ・コンサートマスターを務めるヴァイオリン奏者の島田真千子と、チェンバロの世界的奏者である北谷直樹が、「東博でバッハ」シリーズ公演に登場し、J.S.バッハの「ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ」全6曲を演奏するのである。
そのうえ、島田が共演を熱望したという北谷直樹が「来日」してその至芸を披露してくれる。現在はチューリッヒを拠点としている北谷は、ニコラウス・アーノンクールほか巨匠に師事、チェチーリア・バルトリ、ヒラリー・ハーン、エマ・カークビーといったトップクラスの名手たちとも共演を重ね、アンサンブルのリーダーも務めてきた、チェンバロの大家である。単独リサイタルも可能な北谷が、あえてヴァイオリンとの共演でその至芸を披露してくれるこの公演。古楽ファンにとって注目公演なのはもちろん、ファンならずとも大バッハの神髄に触れる機会となるだろう。
■ミュージアム・コンサート
東博でバッハ vol.40
島田真千子(ヴァイオリン) & 北谷直樹(チェンバロ)
2018.4/4(水)19:00 東京国立博物館 平成館ラウンジ
●出演
ヴァイオリン:島田真千子
チェンバロ:北谷直樹
●曲目
J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ
第4番 ハ短調 BWV1017
第5番 ヘ短調 BWV1018
第6番 ト長調 BWV1019
第1番 ロ短調 BWV1014
第2番 イ長調 BWV1015
第3番 ホ長調 BWV1016
●料金
全席自由 ¥3,600