パーチョ・フローレス トランペット・リサイタル

 南米ベネズエラで、音楽による青少年育成を目的として始まった音楽教育プログラム「エル・システマ」。ここから、いまや世界のトップ指揮者のひとりとなったグスダーボ・ドゥダメルを筆頭に、多くの指揮者や演奏家が世界中に羽ばたいている。1981年同国生まれのトランぺット奏者パーチョ・フローレスも、同じく「エル・システマ」出身で最も活躍している代表的な奏者のひとりである。
 2005年フィリップ・ジョーンズ国際トランペット・コンクール、06年モーリス・アンドレ国際トランペット・コンクール、同年イタリア・ポルチア国際トランペット・コンクールのすべてで第1位を受賞するなど、数々の名門コンクールで華々しい受賞歴を誇るフローレス。すでに度々の来日でその名技と音色を披露しているが、ソリスト活動はもちろん、11年には小澤征爾の招きでサイトウ・キネン・オーケストラの首席奏者を務めたことも特筆される。
 今回はミュージアム・コンサートでのリサイタルで、19世紀作品から現代作品、自作まで、多彩なプログラム。ドイツから帰国後もソロとアンサンブルで信頼厚い大室晃子のピアノとの共演で、天才トランペッター・フローレスの輝かしい音色を満喫する。

パーチョ・フローレス C)Universal

大室晃子

ミュージアム・コンサート
パーチョ・フローレス トランペット・リサイタル

2017.3.24[金]19:00 国立科学博物館 日本館講堂

■出演
トランペット:パーチョ・フローレス
ピアノ:大室晃子

■曲目
シャルリエ:コンクールのための独奏曲
サラサーテ(フローレス編):ツィゴイネルワイゼン op.20
ネルーダ:コルノ・ダ・カッチャ協奏曲 変ホ長調 より 第2楽章
ゲディケ:演奏会用練習曲 op.49
リスト:《3つの演奏会用練習曲》 より 「ため息」 (ピアノ・ソロ)
フローレス:Morocota
A.サンチェス・ペドロ:1969
サンティアゴ・バエズ:
《アンダルシアの小品》 より 第1楽章 グアダルキビール川のブレリア

デリヴェラ:ダンソン
リスト:愛の夢 S541 第3番 変イ長調(ピアノ・ソロ)
クレスポ:ムラータの情熱
アキレス・バエズ(フローレス編):私のお兄さん
オッシャー:孤独

■料金:¥3,600(全席自由)