国立西洋美術館で開催中の「シャセリオー展―19世紀フランス・ロマン主義の異才」(2017年2月28日(火)〜5月28日(日))を記念するコンサート第2弾。フランス・ロマン主義を代表する画家のひとりテオドール・シャセリオー(1819〜1856) の作品展は貴重といわれる。
本公演は、そのシャセリオーが交流をもった詩人・文人の作品をもとにしたフランス歌曲によるコンサート。当時を代表するフランス・イタリアの名作曲家たちの名前が並ぶプログラムで、当時の多様な才能をコンパクトに体験できる機会にもなる。
歌うのは、ソプラノの駒井ゆり子とメゾソプラノの富岡明子。それぞれ内外のコンクールで上位入賞を果たし、舞台やコンサート経験を重ね、とくに駒井はフランス歌曲、富岡はイタリアオペラと、各々の分野における活躍がめざましい。エレクトーンの名手である赤塚博美の表現豊かな伴奏に、同美術館主任研究員の陳岡めぐみのトークも加わり、この演目の魅力を伝えるに格好の顔ぶれがそろった。
■ミュージアム・コンサート
「シャセリオー展」記念コンサート vol.2
駒井ゆり子(ソプラノ)&富岡明子(メゾ・ソプラノ)
2017.3.28 [火] 11:00/14:00 国立西洋美術館 講堂
■出演
ソプラノ:駒井ゆり子
メゾ・ソプラノ:富岡明子
エレクトーン:赤塚博美
お話:陳岡めぐみ(国立西洋美術館主任研究員)
■曲目
ショーソン:蝶々
フォーレ:蝶と花
パイジェッロ:もはや私の心には感じない
フォーレ:リディア
ショーソン:ハチドリ
ロッシーニ:カンタータ《ジョヴァンナ・ダルコ》
グノー:宝石の歌(歌劇《ファウスト》より)
ロッシーニ:恐れることはない(歌劇《マホメット2世》より)
オッフェンバック:舟歌(歌劇《ホフマン物語》より)
■料金:¥2,900(全席自由)