東京都美術館で2017年4月18日(火)〜7月2日(日)に開催される『ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展』。ブリューゲルらが活躍した16世紀ネーデルラントにちなんで、ルネサンス時代の音楽と楽器が再現されるコンサートの第2弾として、ルネサンス時代を代表する楽器、リュートとリコーダーのデュオが披露される。
リコーダーには大小さまざまな種類があり、音域も音色もそれぞれ違う。さらに、この公演では「珍しい笛」も登場するようで、バラエティゆたかな笛の音を味わえる。
笛を担当する吉澤実は、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学リコーダー科に学び、古楽演奏法と音楽学をN.アーノンクールに師事。古楽から現代音楽まで広い守備範囲を誇る名奏者だ。テレビやラジオ番組の出演も多く、そのパーソナリティも含めて楽しめるだろう。リュートの永田平八も、フランスのストラスブール国立音楽院リュート科に学び、リュート、ギター属のソリストおよび通奏低音奏者として幅広く活躍する。また、映画『もののけ姫』等でリュート演奏を担当したり、ミュージカルや演劇の音楽も担当するなど多方面で活躍中。ふたりの名人の紡ぐルネサンス期の時代の息吹を体感したい。
■ミュージアム・コンサート
「バベルの塔」展 プレ・コンサート vol.2
永田平八(リュート)&吉澤 実(リコーダー)
2017.4.15[土]14:00 東京都美術館 講堂
■出演
リュート:永田平八
リコーダー:吉澤 実
■曲目
ジョスカン・デ・プレ:千々の悲しみ、コオロギは良い歌い手、スカラメッラは戦いに行く
ジョスカン・デ・プレ(ナルバエス編):千々の悲しみ(皇帝の歌)
マルコ・ダキラ:ジョスカン・デ・プレの「ベネディクトゥス」によるリチェルカーレ
ジェルヴェーズ編:パヴァーヌ、ガリアルド、スパニョレッタ
アテニャン編:美しい花
作者不詳:グリーンスリーブス
ヤコブ・ファン・エイク編:イギリスのナイチンゲール
作者不詳:冬、森、シャンソネッタ・テデスカ
■料金:¥2,100(全席自由)