11月最初の週末、ジュネーヴ国際音楽コンクールをはじめとした、欧州名門コンクールで活躍した俊英たちがヤマハホールに集い、「フランス音楽の粋」を聴かせる。2010年ジュネーヴで初の日本人優勝を飾ったピアニスト・萩原麻未と、06年に同じくジュネーヴで最高位入賞を果たしたヴォーチェ弦楽四重奏団が、ジョイントコンサートで共演。さらに、ロン=ティボー、エリザベート王妃、仙台と3つの名門コンクールで第2位に入賞したヴァイオリニスト・成田達輝がゲストとして参加、若き名手たちの豪華な競演となる。
演目は、まず萩原のソロで、ドビュッシーの2つのアラベスク。フランスで学び、同地で活動を続け、すでに無二の音色と強い表現力を誇る彼女が、同地の空気を運んでくれる。続いて、パリ国立高等音楽院の卒業生により結成されたヴォーチェ弦楽四重奏団が、同じくドビュッシーの傑作四重奏曲のエスプリを聴かせる。メインは、ショーソンのユニークな室内楽曲で、ヴァイオリンとピアノが独奏、カルテットがオーケストラの役割を受け持つ「ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲」。技巧的な独奏ヴァイオリンが中心的存在ではあるが、様々な楽器同士が融合や競合をしていく「六重奏曲」とも言えるだろう。ショーソンならではの濃密なハーモニーと歌にあふれる約40分の名作を、成田と萩原の息の合った名技を中心に、理想的な6人で堪能できる好機となる。
■珠玉のリサイタル&室内楽
萩原麻未&ヴォーチェ弦楽四重奏団 スペシャル・コンサート
〜若きヴィルトゥオーソによるフランス音楽の粋〜 Special Guest 成田達輝
2018.11/4(日)14:00 ヤマハホール
出演:
萩原麻未(ピアノ)
ヴォーチェ弦楽四重奏団
サラ・ダイヤン(ヴァイオリン)
セシル・ルーバン(ヴァイオリン)
ギヨーム・ベケール(ヴィオラ)
リディア・シェリー(チェロ)
ゲスト:成田達輝(ヴァイオリン)
演奏曲目:
C.ドビュッシー/2つのアラベスク [萩原麻未(ピアノ)]
C.ドビュッシー/弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10 [ヴォーチェ弦楽四重奏団]
E.ショーソン/協奏曲 ニ長調 Op.21 [萩原麻未(ピアノ)、成田達輝(バイオリン)、ヴォーチェ弦楽四重奏団]
※都合により出演者、曲目が変更になる場合がございます。予めご了承ください。
●料金
全席指定:6,000円
●申込み方法:チケットぴあ
・TEL 0570-02-9999 ※座席選択不可
・Pコード:110-704