敬虔なカトリック信者だったメシアンが、キリストの降誕への様々なまなざしを、独特の音楽語法と音響で描いた大曲で、聴くひとは宗教的感銘ともいえるような無二の時間が過ごせる。オズボーン自身、本作について「この作品はピアノ音楽の書法で書かれた『マタイ受難曲』である、とさえ言えるのではないかと思っています。・・・あらゆるピアノ作品の中で、私が最も深く愛してやまないこの曲を、東京で演奏出来ることを心から楽しみにしています」と熱烈な思いを語っている。聴き終えたときにはかつてないほどの深い充足感と達成感を得られるはずの歴史的公演、体験できるのはわずか333人である。
◆スティーヴン・オズボーン ピアノ・リサイタル
〜Le monde de Messiaen(ル・モンド・ド・メシアン)「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」〜
2017年5月18日(木)19:00 ヤマハホール
●曲目
幼子イエスに注ぐ20のまなざし
O.メシアン/幼子イエスに注ぐ20のまなざし
1.父なる神のまなざし
2.星のまなざし
3.交換(神と人との成り代わり)
4.聖母のまなざし
5.御子の御子を見るまなざし
6.神により、すべてはなされた
7.十字架のまなざし
8.高き御空のまなざし
9.時のまなざし
10.喜びの精霊のまなざし
11.聖母の最初の聖体拝領
12.全能の御言葉
13.ノエル
14.天使たちのまなざし
15.幼子イエスの口づけ
16.預言者と羊飼と東方の三博士のまなざし
17.沈黙のまなざし
18.恐ろしい終油の秘蹟のまなざし
19.われは眠る、されど心は目覚め
20.愛の教会のまなざし
●料金:
全席指定5,000円
●チケット申込み方:チケットぴあ
・TEL 0570-02-9999
・Pコード:316-186