珠玉のリサイタル&室内楽 河村尚子 ピアノ・リサイタル

 ドイツを拠点に国際的な活躍を続け、国内でも数多くのオーケストラとの共演やリサイタルを開催する等、人気・実力共に日本を代表するピアニスト、河村尚子が2013年以来4年ぶりにヤマハホール・コンサート・シリーズに再登場!

 前回はムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」を核に、フォーレ、ドビュッシー、ラヴェルとフランス音楽を主としたプログラムだったのに対し、今回は、ショパンの「24の前奏曲」を核に、今年没後20年の武満徹が1992年10月24日、フランスのオルレアン国際音楽祭でおこなわれた「オリヴィエ・メシアン追悼演奏会」のために作曲した「雨の樹素描Ⅱーオリヴィエ・メシアンの追憶にー」、ベートーヴェンの最後のソナタ第32番等、バラエティに富んだプログラム。

 3年振りのヤマハホールでのリサイタル。
 会場の贅沢な木の響きを聴衆の皆様と分け合う中、どのようなプログラムを演奏しよう? そんな考えが頭をよぎった時、今挑戦したい一曲を是非取り上げたいと思いました。
 それは、長年あまり近づけなかったベートーヴェンのソナタ。沢山のロマン派の作品に取り組み、「優美さ」や「内面的な音楽」を求め続ける中、どこかごつごつとした角の多いベートーヴェンの音楽を遠回しに避けていたように思います。
 近年、子を持つ母ともなり、良く言えば少し逞しく、悪く言えば厚かましく(!?)なったせいか、そのベートーヴェンのしつこいほどにエッジの効いた音楽に共感できるようになってきました。勿論、涙が自然に出てくるような美しい彼の音楽は元より大好きではありましたが。
 そんな新たに取り組む作品の他、同じ形式ではあるもののそれがミニチュア規模で描かれているスカルラッティのソナタ、そして日々の小さな出来事をスケッチで日記に集めたかのようなショパンの前奏曲、をプログラムに入れました。
 また、当日の幕開けには日本を代表する作曲家、武満徹の「雨の樹素描II」を。しとしとと、どこか寂しく光に溢れた音の綴れが会場の木にどのように反映するか、大変楽しみです!
〜河村尚子


■ヤマハホール・コンサート・シリーズ珠玉のリサイタル&室内楽 河村尚子 ピアノ・リサイタル
2017年1月13日(金)19:00
ヤマハホール

●曲目:
武満 徹/雨の樹素描Ⅱ 「オリヴィエ・メシアンの追憶に」
D.スカルラッティ/練習曲集 より
L.v.ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 Op.111
F.ショパン/24の前奏曲 Op.28

●出演:
河村尚子(ピアノ)

●指定:5,000円
チケット発売日:2016年7月12日(火)

●チケット申込み:チケットぴあ
・TEL 0570-02-9999※座席選択不可 
・Pコード:303-363
・WEBからのお申し込み ※発売日11:00より座席選択可能

◆ヤマハ Pianist Lounge (ピアニスト・ラウンジ)
明日を担うピアニスト達 河村尚子
http://jp.yamaha.com/sp/products/musical-instruments/keyboards/pianist-lounge/hope/001/