演目は、まず、あいさつ代わりに清涼感と深い妙味を併せ持つハイドン後期の佳品op.77-2を。続いて、彼らの伝統的な得意演目であるバルトークの名作群から、難曲第3番で高い合奏力をしっかりと披露する。そしてメインは、意外にもドヴォルザークの第11番ハ長調。有名作「アメリカ」や後年の大作ではなく、演奏機会が多いとは言えない第11番を選んだところに、新たなメンバーでのツアー公演への意欲やメッセージが込められているのかもしれない。もちろん、清澄な響きにあふれる名品である第11番を彼らの演奏で聴けること自体、何よりの好機であることは間違いない。本作のハ長調の響きのように、曇りのない心境で名人たちが奏でる奥深き弦楽四重奏の世界をじっくり堪能したい。
■珠玉のリサイタル&室内楽
ジュリアード弦楽四重奏団
2018.10/24(水)19:00 ヤマハホール
出演:
ジュリアード弦楽四重奏団
アレタ・ズラ(ヴァイオリン)
ロナルド・コープス(ヴァイオリン)
ロジャー・タッピング(ヴィオラ)
アストリッド・シュウィーン(チェロ)
演奏曲目:
F.J.ハイドン/弦楽四重奏曲 ヘ長調 「雲がゆくまで待とう」 Op.77-2, Hob.Ⅲ-82
B.バルトーク/弦楽四重奏曲 第3番
A.ドヴォルザーク/弦楽四重奏曲 第11番 ハ長調 Op.61, B.121
※都合により出演者、曲目が変更になる場合がございます。予めご了承ください。
●料金
全席指定:6,000円
●申込み方法:チケットぴあ
・TEL 0570-02-9999 ※座席選択不可
・Pコード:110-701 ※発売日11:00より座席選択可能