今年60歳のジャン=マルク・ルイサダ。早くから世界的に活躍して、魅力的な音色と、独特の解釈から生まれるエスプリを聴かせ続けてきた、フランスを代表するピアニストのひとりである。来日は数多く、テレビ番組の講師役として出演していた時期もあり、日本のファンも多いルイサダだが、意外にもヤマハホールへの登場は初めてとなる。
待望のステージとなる今回、まさに「満を持して」というにふさわしい、ピアノを愛する人なら見逃せない演目が用意された。前半はショパンで、まずマズルカの4つの曲集(計17曲)。ルイサダのマズルカといえば、1990年頃の録音が大評判になり、2010年にも新たに録音し直した、代表的な得意演目。それぞれの名録音からさらに年月を経て、愛着の深い円熟のマズルカをたっぷり披露する。続いて、ショパン充実期の傑作であると同時に謎めいた内容をもつ「幻想曲」を。ルイサダ独自の「幻想曲」の名演となるに違いない。そしてメイン曲は、シューベルト最晩年のソナタ第21番。ピアノ作品としてひとつの極点を示すような大作にして傑作であり、ルイサダがどんな世界観を提示してくれるのか、それがもたらす感動はどれほどになるのか。ルイサダとヤマハホールの幸福な出会いの公演と記憶されていくことになるだろう。
■珠玉のリサイタル&室内楽
ジャン=マルク・ルイサダ ピアノ・リサイタル
2018.9/27(木)19:00 ヤマハホール
●出演:
ジャン=マルク・ルイサダ(ピアノ)
●演奏曲目:
F.ショパン/4つのマズルカ Op.6
/5つのマズルカ Op.7
/4つのマズルカ Op.17
/4つのマズルカ Op.24
/幻想曲 ヘ短調 Op.49
F.シューベルト/ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D.960
※都合により出演者、曲目が変更になる場合がございます。予めご了承ください。
●発売日:2017年12月23日(土・祝)
●料金
全席指定:7,500円
●申込み方法:チケットぴあ
・TEL 0570-02-9999 ※座席選択不可
・Pコード:102-522 ※発売日11:00より座席選択可能