小倉貴久子とバッハ・コレギウム・ジャパンが第30回 ミュージック・ペンクラブ音楽賞を受賞!

 第30回 ミュージック・ペンクラブ音楽賞の受賞者が決定し、ヤマハホールの一連の公演に出演するアーティストのうち、小倉貴久子がクラシック部門 独奏・独唱部門賞、バッハ・コレギウム・ジャパンがクラシック部門 室内楽・合唱部門賞を受賞した。ミュージック・ペンクラブ賞は、一般社団法人ミュージック・ペンクラブ・ジャパンに加盟している日本の主な評論家(クラシック、ポピュラー、オーディオ)や研究者などが、音楽的見地により毎年優秀な音楽作品、コンサートやアーティストを選出している。

左:小倉貴久子 右:バッハ・コレギウム・ジャパン 提供:仙台クラシックフェスティバル事務局

 小倉は日本におけるフォルテピアノの第一人者であり、独奏者および室内楽奏者として、充実した活動を繰り広げ、2017年にリリースされたビゼーの作品集では、プレイエル(1848年製)を魅力的に奏でる一方で、ロベルト&クララ・シューマンの作品集ではJ.B.シュトライヒャー(1845年製)、モーツァルト集ではA.ヴァルターに基づくマーネによるレプリカといった具合に、各楽器の特性をきちんと把握し、音楽をフレッシュに形づくっていることが評価された。
 バッハ・コレギウム・ジャパンは時系列順に取り組んだバッハ「教会カンタータ全曲シリーズ」の全曲演奏及び録音という金字塔を近年完成させ、次いで「世俗カンタータ」シリーズの全曲演奏及び録音を完遂。昨年はルターの宗教改革500周年記念として「ルター500プロジェクト」も完遂した。またモンテヴェルディ《ポッペアの戴冠》に挑戦するなど活動の幅をさらに広げつつある。日本での公演に加え、ニュージーランド、メキシコ公演をはじめ、度重なる欧州ツアーやアメリカ公演を成功させていることが評価された。
 さらに、受賞した小倉とバッハ・コレギウム・ジャパンは、それぞれヤマハホールにてリサイタルに出演。小倉は「シューべルティアーデ in 銀座 鈴木秀美・小倉貴久子と愉しむ『ます』と『アルペジオーネ・ソナタ』」(10月18日)、バッハ・コレギウム・ジャパンは鈴木優人の指揮・チェンバロによる「バッハ:チェンバロ協奏曲全曲録音プロジェクト Vol.1」(7月28日)に出演する。


ミュージック・ペンクラブ音楽賞について

http://www.musicpenclub.com/prize.html


【公演情報】

シューベルティアーデ in 銀座
鈴木秀美・小倉貴久子と愉しむ「ます」と「アルペジオーネ・ソナタ」

2018年7月15日(日)14:00 ヤマハホール

●出演
岡本誠司(バイオリン)
成田 寛(ビオラ)
鈴木秀美(チェロ)
今野 京(コントラバス)
小倉貴久子(フォルテピアノ)

●演奏曲目:
F.シューベルト/
2つのスケルツォ D.593 より 第1番 変ロ長調
バイオリン・ソナチネ 第1番 ニ長調 Op.137-1, D.384
アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D.821
弦楽三重奏曲 第1番 変ロ長調 D.471 より 第1楽章
五重奏曲 イ長調 「ます」 Op.114, D.667


珠玉のリサイタル&室内楽
鈴木優人&バッハ・コレギウム・ジャパン
バッハ:チェンバロ協奏曲全曲録音プロジェクト Vol. 1

2018.7/28(土)15:00 ヤマハホール

●出演:
鈴木優人(チェンバロ独奏・指揮)
若松夏美(ヴァイオリン独奏)
鶴田洋子(フルート独奏)

バッハ・コレギウム・ジャパン(器楽)
出演メンバー
 若松夏美/高田あずみ/竹嶋祐子(ヴァイオリン)
 成田 寛(ヴィオラ)
 山本 徹(チェロ)
 西澤誠治(ヴィオローネ)

●演奏曲目:
J.S.バッハ/
チェンバロ協奏曲 第1番 ニ短調 BWV.1052
チェンバロ協奏曲 第5番 へ短調 BWV.1056
チェンバロ協奏曲 第8番 ニ短調 BWV.1059R
フルート、ヴァイオリン、チェンバロのための協奏曲 イ短調 BWV.1044
チェンバロ協奏曲 第2番 ホ長調 BWV.1053