ウクライナ生まれの名ピアニスト、コンスタンチン・リフシッツ。昨年40歳を迎え、名匠の道を歩み続けるリフシッツは、これまでの日本公演では多彩な名作のほか、J.S.バッハ「平均律クラヴィーア曲集 第1巻・第2巻」「音楽の捧げ物」や、ラフマニノフの前奏曲全24曲など、こだわりの演目も臆せず取り上げて成功を収め、独自の世界観を聴かせてくれている。
今回ヤマハホールで披露する演目も、一筋縄ではいかない。「変幻自在〜ベートーヴェンの変奏曲の世界」と題して、変奏曲をテーマに、第2楽章が深遠な変奏曲であるソナタ第32番と、長大な「ディアベッリのワルツの主題による33の変奏曲」等、妥協のないプログラム。オールベートーヴェンプロとはいえ、晩年の名作と意欲作に焦点が当たり、リフシッツの深い表現を存分に味わえるプログラムとなる。
また、同じ10月の14日には、イリヤ・ラシュコフスキーのリサイタルもあり、ソヴィエト・ロシア系のピアニストを連続して楽しむのも贅沢な チャンスだろう。濃密な表現、歌心、力強さと繊細さなど、彼らの共通点や対比も含めて、ロシア・ピアニズムを堪能したい。
■コンスタンチン・リフシッツ ピアノ・リサイタル変幻自在
~ベートーヴェンの変奏曲の世界
2017年10月6日(金)19:00 ヤマハホール
●出演:
コンスタンチン・リフシッツ(ピアノ)
●曲目:
L.v.ベートーヴェン/創作主題による32の変奏曲 ハ短調 WoO.80
/ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 Op.111
/ディアベッリのワルツの主題による33の変奏曲 ハ長調 Op.120
●料金
全席指定 6,000円
●チケット申込み方法:チケットぴあ
・TEL 0570-02-9999 ※座席選択不可
・Pコード:328-676 ※発売日11:00より座席選択可能