エマーソン弦楽四重奏団

 昨年結成40周年を迎えたエマーソン弦楽四重奏団。アメリカを本拠とし、常に世界の第一線で活動、ドイツ・グラモフォン・レーベルに録音した数多くのCDが世界中で聴かれ、現代の四重奏団のなかでもトップクラスに君臨し続ける名門団体である。第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが曲によって交代することでも知られ、近年はチェロ以外の3人が立って演奏するスタイルも取り入れ、円熟期に入りながらもトップの地位に安住することなく、常に先鋭的な演奏活動を展開している。
 大ホールでの演奏会も成立する人気と実力を誇る彼らを、座席数わずか333のヤマハホールで体験できるのはこの上ない贅沢。演目は、モーツァルトの哀愁漂う名品であるニ短調の第15番。緻密な構造のなかにあらゆる技巧が盛り込まれ、その情熱が感銘を与えるバルトークの第3番。そして、“カルテットといえばこの曲!”といわれるほどの人気作、ドヴォルザークの第12番「アメリカ」。いずれも大曲ではないが、それぞれの引き締まっ た構成から魅力を不足なく引き出す演奏は貴重。練脱の4人ならではの演奏で、これらの作品の真価を体験できる最高の好機となる。

エマーソン弦楽四重奏団
2017年6月2日(金)19:00 ヤマハホール

●出演
エマーソン弦楽四重奏団
ユージン・ドラッカー(バイオリン)  
フィリップ・セッツァー(バイオリン)
ローレンス・ダットン(ビオラ)
ポール・ワトキンス(チェロ)

●曲目:
W.A.モーツァルト/弦楽四重奏曲 第15番 ニ短調 K.421
B.バルトーク/弦楽四重奏曲 第3番 BB93
A.ドヴォルザーク/弦楽四重奏曲 第11番 ハ長調 Op.61

●料金:
全席指定7,000円

●チケット申込み方:チケットぴあ
・TEL 0570-02-9999
・Pコード:316-777