三浦坂~ヒマラヤ杉
「芋甚」の脇の細道を進み、雑貨屋の角を左に曲がって行くと、細く急な登り坂に突き当たる。美作国(現岡山県北部)の藩主三浦氏の屋敷がここにあったことにちなんで、三浦坂と呼ばれる。大きな通りからそれほど離れているわけではないのに、この坂まで来ると急に辺りが静かになる。
三浦坂を登りきって右に進むと、物語に出てきそうな一本の大木が姿を現す。ヒマラヤ杉だ。ごつごつとした木の肌に触れると、地域の人々に守られてきた長い年月をさかのぼって、タイムスリップできるような気さえしてくる。ヒマラヤ杉を挟んで道は二手に分かれるが、上野方面へ行くには、気の向くまま好きな方に進んで良い。どちらからでも、寺と寺の間を通りながら言問通りに出られる。
■街歩き 根津〜上野編 ルート1(3)芋甚
■街歩き 根津〜上野編 ルート1(2)よし房 凛
■街歩き 根津〜上野編 ルート1(1)根津神社