リッカルド・ムーティ指揮《マクベス》(演奏会形式/字幕付)

 昨年、リッカルド・ムーティが「東京・春・音楽祭」で始めた「イタリア・オペラ・アカデミー in 東京」(「イタリア・オペラ・アカデミー」自体は、ムーティによって、2015年にイタリアのラヴェンナで立ち上げられた)。第1回の《リゴレット》に続く、今年の演目は《マクベス》。シェイクスピアの同名の戯曲を原作とする《マクベス》は、ヴェルディにとって10作目のオペラであり、ヴェルディ中期の始まりともいわれる充実作である。ムーティは、《マクベス》を、早くも1976年にミルンズ、コッソット、カレーラスらと録音するなど、若き日から得意のレパートリーとしている。

左より:リッカルド・ムーティ C)Todd Rosenberg/ルカ・ミケレッティ/リッカルド・ザネッラート/アナスタシア・バルトリ/フランチェスコ・メーリ

 このアカデミーでは、ムーティが若い音楽家たちにヴェルディのオペラの真髄を伝授していく。今回の公演での、マクベスはルカ・ミケレッティ、マクベス夫人はアナスタシア・バルトリ、バンコはリッカルド・ザネッラート、マクダフはフランチェスコ・メーリ。昨年の《リゴレット》は抜粋演奏であったが、今回(3/13、3/15)は、演奏会形式での全曲上演なので、ムーティの至芸がまさに堪能できるであろう。
 また、ムーティは公演に先駆けて、作品解説(3/6)を行うのでこれも聴き逃せない。昨年の同様の企画は、歌手たちを招き、ムーティ自らピアノ伴奏を務め、まるでレクチャー・コンサートのようであった。

 そのほか、ムーティがアカデミーで指導する若手指揮者たち(沖澤のどから4名)が指揮を執る《マクベス》の抜粋演奏会(3/14)もあるので、そちらも注目である。
文:山田治生

*新型コロナウイルスの感染拡大防止を考慮し、3月6日(金)〜3月15日(日)までの「リッカルド・ムーティ イタリア・オペラ・アカデミー in 東京」の開催は延期となりました。(2/28主催者発表)
詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。
https://www.tokyo-harusai.com/news_jp/20200228/


【公演情報】
イタリア・オペラ・アカデミー in 東京 vol.2
リッカルド・ムーティ指揮《マクベス》(演奏会形式/字幕付)

2020.3/13(金)18:30、3/15(日)15:00
東京文化会館 大ホール

●出演
指揮:リッカルド・ムーティ
マクベス(バリトン):ルカ・ミケレッティ
バンコ(バス):リッカルド・ザネッラート
マクベス夫人(ソプラノ):アナスタシア・バルトリ
マクダフ(テノール):フランチェスコ・メーリ
マルコム(テノール):城 宏憲
侍女(ソプラノ):北原瑠美
管弦楽:東京春祭特別オーケストラ
合唱:イタリア・オペラ・アカデミー合唱団

●曲目
ヴェルディ:歌劇《マクベス》
[上演時間:約3時間(休憩1回含む)]