ハンガリーに生まれ、リスト音楽院で学んだのち日本に拠点を移し、東京音楽コンクールをはじめとする数々のコンクールで優勝をさらって注目を集めた気鋭クラリネット奏者、コハーン・イシュトヴァーン。今年は日本・ハンガリー外交関係樹立150周年ということで、東京春祭の期間中、複数の公演でハンガリー縁の音楽を届けてくれる。
なかでも、お酒と音楽を一緒に楽しむことができる好評の企画「東京春祭NIGHT」では、ハンガリーの音楽仲間であるシャールクジ・バンドと共演。彼らは、今再び世界から注目を集めている東欧ユダヤのロマの音楽、クレズマーの演奏団体。クレズマーとは例えば、有名な「ドナドナ」や『屋根の上のヴァイオリン弾き』の音楽など。郷愁を誘うメロディは日本人にも親しみやすい。ブダペストの音楽一家の7代目として生まれたシャークルジ率いるこのバンドは、クレズマーを世界に届ける実力派グループだ。そんな彼らとコハーンが組んで、クレズマーの名曲の数々を披露する。
会場は、東京キネマ倶楽部。普通のクラシックコンサートとは一味異なる、エキサイティングなライブ体験が待っている。
文:高坂はる香
【公演情報】
東京春祭NIGHT
クレズマー・ナイト 〜コハーン&シャールクジ・バンド
〜東欧の 魂の音楽 ソウル・ミュージックを聴く
2019.3/18(月)19:00 22:00[各回約60分]
東京キネマ倶楽部
●出演
クラリネット:コハーン・イシュトヴァーン
シャールクジ・バンド
ヴァイオリン:シャールクジ・ラヨシュ
コントラバス:シャールクジ・ルディ
ツィンバロン:チーク・ジュラ
●曲目
二本のギター(ロシアのロマ民謡)
コダーイ:カールローの対の舞
ハンガリー・メロディ
D.ラインハルト:マイナー・スウィング
R.シェレシュ:暗い日曜日
クレズマー組曲
/他
●チケット料金(税込)
全席自由¥3,600
※ 22:00の回は18歳未満入場不可