東京春祭チェンバー・オーケストラ

 東京春祭チェンバー・オーケストラは、東京・春・音楽祭のレジデント・オーケストラ。NHK交響楽団ソロ・コンサートマスターであった堀正文が中心となって、気鋭の演奏家たちを集め、2012年から編成されている。
 今年は、堀のほか、N響首席ヴィオラ奏者の佐々木亮、日本フィルのソロ・チェロ奏者の辻本玲、N響首席コントラバス奏者の吉田秀、新日本フィル首席オーボエ奏者の金子亜実ら、在京オーケストラのトップ・プレイヤーたちのほか、ヴァイオリンの枝並千花、小川響子、城戸かれん、城所素雅、ヴィオラの山本周、チェロの伊東裕ら若手実力派が参加する。

上段左より:ハンスイェルク・シェレンベルガー、グスターボ・ヌニェス、堀 正文 ©︎青柳聡、佐々木 亮、辻本 玲
中段左より:吉田 秀、金子亜未 ©︎Ayane Shindo、枝並千花、小川響子、城戸かれん ©︎K.Miura
下段左より:城所素雅、山本 周、伊東 裕

 演奏会の前半は、元ベルリン・フィル首席オーボエ奏者のハンスイェルク・シェレンベルガーとロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団首席ファゴット奏者のグスターボ・ヌニェスをゲストに迎え、モーツァルトのオーボエ協奏曲とファゴット協奏曲が取り上げられる。名人たちの妙技を味わいたい。そしてメインには、シーベルトの弦楽四重奏曲14番「死と乙女」が弦楽合奏で演奏される。ベテランと若手の名手たちが一つになって織りなすアンサンブルが満喫できるであろう。
文:山田治生


【公演情報】
東京春祭チェンバー・オーケストラ
〜トップ奏者と煌めく才能が贈る極上のアンサンブル

2019.3/21 [木・祝] 15:00 東京文化会館 小ホール

●出演
オーボエ:ハンスイェルク・シェレンベルガー
ファゴット:グスターボ・ヌニェス
ヴァイオリン:堀 正文、松田拓之、枝並千花、小川響子、北田千尋、城戸かれん、城所素雅、外園萌香、三輪莉子
ヴィオラ:佐々木 亮、山本 周、湯浅江美子
チェロ:辻本 玲、伊東 裕、中条誠一
コントラバス:吉田 秀
オーボエ:金子亜未、森枝繭子
ホルン:阿部 麿、和田博史

●曲目
モーツァルト:
 オーボエ協奏曲 ハ長調 K.314
  I. Allegro aperto
  II. Adagio non troppo
  III. Rondo Allegretto
 ファゴット協奏曲 変ロ長調 K.191
  I. Allegro
  II. Andante ma adagio
  III. Rondo tempo di menuetto
シューベルト:弦楽四重奏曲 第14番 ニ短調 D810 《死と乙女》
 I. Allegro
 II. Andante con moto
 III. Scherzo
 IV. Presto

●チケット料金(税込)
S¥6,700 A¥5,200 U-25¥1,500