吉井瑞穂(オーボエ)& 鈴木大介(ギター)

 オーケストラの中で美しい音色を聴かせるオーボエは、ソロ楽器としても長い歴史をもち、バロック音楽の時代から数多くの作品が書かれてきた。一方でギターも、長い歴史の中で進化を続け、19世紀以降には多彩な作品が創作・愛奏されてきた楽器だ。マーラー室内管弦楽団の首席奏者にして、古都・鎌倉では自身のプロデュースによる音楽祭も開催している吉井瑞穂。そして幅広いレパートリーを開拓しながらクラシック・ギターの可能性を広げ続けつつ、アンサンブルの達人として多くの音楽家と共演してきた鈴木大介。世界的な評価を得ている2人の音楽家が、約300年という歴史の中で生まれた音楽を奏でるプログラムは、この組み合わせだからこそ!という音の喜びにあふれている。  

 J.S.バッハと同じ時代を生きたテレマン、そしてJ.S.バッハの次男であり、テレマンが名付け親だったと伝えられるカール・フィリップ・エマヌエル・バッハの曲では、デュオとしてのライヴ感あふれる演奏が堪能できるはず。細川俊夫の作品ではオーボエ、ギターそれぞれのソロで独自の響きをじっくりと。宮城道雄の「春の海」は、この音楽祭とお客様へ、2人からの粋なプレゼントだ。
文:オヤマダアツシ


【公演情報】
吉井瑞穂(オーボエ)& 鈴木大介(ギター)
〜300年を経たロマンティックな調べ

2019.3/25(月)19:00 上野学園 石橋メモリアルホール

●出演
オーボエ:吉井瑞穂
ギター:鈴木大介

●曲目
テレマン:オーボエ・ソナタ イ短調 TWV41:a3
  I. Siciliana
  II. Spirituoso
  III. Andante
  IV. Vivace
 オーボエ・ソナタ ホ短調 TWV41:e6
  I. Largo
  II. Allegro
  III. Grave
  IV. Vivace
 《無伴奏オーボエのための12の幻想曲》 より 第2番 イ短調 TWV40:3
細川俊夫:セレナーデ
細川俊夫:スペル・ソング -呪文のうた-
日本古謡(細川俊夫編):さくら
宮城道雄:春の海
C.P.E.バッハ:オーボエ・ソナタ ト短調 Wq.135
  I. Adagio
  II. Allegro
  III. Vivace

●チケット料金(税込)
S¥4,100 A¥3,100 U-25¥1,500