*3⽉に来⽇を予定していたアイン・アンガー(バス)は、2⽉末より逆流性とみられる裂孔ヘルニアの症状があり、3⽉16⽇に外科治療を受けましたが、完全な回復には時間を要するとの医師の判断により、今回の来⽇を中⽌せざるを得なくなりました。 これに伴い、4⽉8⽇(⽉)に予定していた「東京春祭 歌曲シリーズ vol.26 アイン・アンガー(バス)」は中⽌となります(2019.4/1主催者発表)
詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。
http://www.tokyo-harusai.com/news/news_6420.html
現代のワーグナー演奏に欠かせないバス歌手として国際舞台で活躍しているアイン・アンガーは、エストニアのタリン出身。地元の音楽アカデミーで学んだ後、ライプツィヒ歌劇場とウィーン国立歌劇場のアンサンブルに参加した。著名な指揮者との共演も多く、ワーグナーの《ラインの黄金》《ジークフリート》《さまよえるオランダ人》《ニュルンベルクのマイスタージンガー》《タンホイザー》《神々の黄昏》《トリスタンとイゾルデ》などで各地の歌劇場に登場、存在感を発揮している。
近年はウィーン国立歌劇場を拠点に40以上の役を演じ、さらにベートーヴェンの「第九」、ヴェルディの「レクイエム」などでも渋く深々とした低音を披露し、バスの魅力を広く知らしめている。
今年の東京・春・音楽祭では、得意とするワーグナーの《さまよえるオランダ人》のダーラントを歌う予定になっているが、満を持して歌曲の夕べを開くことになった。ここではムソルグスキーの「死の歌と踊り」、シューベルトの「さすらい人」「死と乙女」などがプログラムに組まれており、R.シュトラウス、チャイコフスキー、レーヴェ、シューマン、ベートーヴェン、グリンカの歌曲が予定されている。
アイン・アンガーの温かみのある歌声はじわじわと胸の奥に浸透し、その印象はすこぶる強靭だ。親密的な東京文化会館小ホールでのぜいたくな空間で、その歌唱を存分に堪能したい。
文:伊熊よし子
【公演情報】
東京春祭 歌曲シリーズ vol.26
アイン・アンガー(バス)
●出演
バス:アイン・アンガー
ピアノ:クリスティン・オーカールンド
●曲目
R.シュトラウス:
モロズスのモノローグ「音楽とはなんと美しいものだろう」
(歌劇《無口な女》op.80より)
シューベルト:
さすらい人 D489
プロメテウス D674
影法師(歌曲集《白鳥の歌》D957より)
死と乙女 D531
レーヴェ:
魔王(《3つのバラード》op.1より)
海を行くオーディン op.118
シューマン:
2人の擲弾兵(《ロマンスとバラード》第2集 op.49より)
ベートーヴェン:
メフィストの蚤の歌(《6つの歌》 op.75より)
ムソルグスキー:
《死の歌と踊り》
第1曲 子守歌
第2曲 セレナード
第3曲 トレパーク
第4曲 司令官
グリンカ:
疑い
チャイコフスキー:
祝福あれ、森よ(《7つのロマンス》 op.47より)
ムソルグスキー:
蚤の歌
※順不同
●チケット料金(税込)
S¥6,200A¥4,600
U-25¥1,500
※ U-25チケットは、2019年2月8日(金)12:00発売開始(公式サイトのみでの取扱い)