3月16日から1ヶ月にわたり開催された「東京・春・音楽祭2018」が4月15日に閉幕した。上野の美術館・博物館ではその後も、注目の展覧会が開催されている。その一つが、東京国立博物館 平成館で5月27日(日)まで行われている特別展『名作誕生—つながる日本美術』だ。
WEBぶらあぼでは本展に読者限定5組10名様をご招待。
(2018.4/12 東京国立博物館 平成館 内覧会時の写真Photo:J.Otsuka/Tokyo MDE)
『國華』創刊130周年、朝日新聞140周年を記念して開催している特別展『名作誕生—つながる日本美術』は、『國華』編輯委員に名を連ねる日本・東洋美術史研究者と東京国立博物館の研究員によって共同で企画された。ジャンル、地域、時代を超えた選りすぐりの約130件(会期中、展示替えあり)を、名作を生んだ「つながり」に焦点を当てて全4章、12のテーマで紹介する。
第1章「祈りをつなぐ」では、人々の信仰がつないだ仏教美術の名作を紹介。合掌する姿で描かれた《普賢菩薩像》、仏教を広めた祖師たちの生涯を障子絵など大画面に描き継いだ説話画、なかでも日本仏教の祖として尊崇される聖徳太子の生涯を描いた《聖徳太子絵伝》など、古代から中世へと受け継がれた仏像や仏画、説話画が並ぶ。
第2章「巨匠のつながり」では、雪舟等楊(1420〜1506?)、俵屋宗達(生没年未詳)、伊藤若冲(1716〜1800)と3人の巨匠に焦点をあて、それぞれの代表作にみる「つながり」を探る。雪舟は中国絵画との関係性を、『西行物語』など古典を題材にした作品を描いた宗達はその創作の源を、若冲は「鶴図」や「鶏図」の作例を挙げ、同じモチーフを繰り返し描いた「模倣」からの創作を紹介する。
後期展示には、昨年84年ぶりに再発見され、雪舟の真筆と確認された《倣夏珪山水図》(山口県立美術館寄託)が東京で初めて一般公開されることも注目だ。
第3章「古典文学につながる」では、『伊勢物語』『源氏物語』と日本を代表する二つの古典文学が、絵画や工芸作品に意匠化された名品を紹介。最終章「つながるモチーフ/イメージ」では、長谷川等伯《松林図屛風》、菱川師宣《見返り美人図》など、規範となる作品の型や技法を継承しつつ、新たな解釈や手法によって誕生した作品群を、「山水」「花鳥」「人物」「古今」とテーマごとに取り上げる。
さらに、同展の音声ガイドはタレントの壇蜜と、ダブルキャストで人気声優が担当。壇蜜は「作品を説明する上で、情熱的になりすぎても無感情でも良くないので、バランスをとるのが難しかった。『國華』創刊130周年を記念し集められ名品を、こんなに近くで見られるまたとない機会、ぜひ展覧会に足を運んでほしい」とコメントした。
創刊記念『國華』130周年・朝日新聞140周年
特別展『名作誕生—つながる日本美術』
会期:2018年4月13日(金)〜5月27日(日)
前期展示は4月13日〜5月6日、後期展示は5月8日〜5月27日
会場:東京国立博物館 平成館
開館時間:9:30〜17:00(金・土曜日は21:00まで、日曜・祝日は18:00まで)※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(ただし4月30日(月・休)は開館)
http://meisaku2018.jp/
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