2018年の東京春祭の新機軸として注目を集めている公演が、鶯谷の「東京キネマ倶楽部」での「東京春祭NIGHT」。ソプラノの中嶋彰子らがキャバレー・ソングなどを披露する。ウィーン在住の中嶋みずからのプロデュースで、様々なジャンルの芸術がクロスオーバーした20世紀初頭の“Cabaret”の楽しさを再現すべく、語りと演劇性をもったステージをつくりあげる。中嶋のパフォーマンスを中心にして、シャンソニエの聖児セミョーノフや、主にウィーンで活動するピアニストの斉藤雅昭を中心としたバンドと共に、1920年代の各国のキャバレーを旅する趣向となる。レトロな雰囲気をもつ「東京キネマ倶楽部」で、往時のキャバレーのムードを最大限に演出する。
そして、新機軸なのは内容と会場だけではない。開催されるのは4月6日の金曜夜、第1部が21:30開演(約90分、1ドリンク付き)という異例の時間帯。さらにその終了後は、第2部「東京春祭LATE NIGHT SHOW」がなんと朝まで(!)繰り広げられるという、文字通りの“一夜”が実現するのである(第2部の内容は当日のお楽しみ)。
クラシックの公演がホールを離れてキャバレースタイルで朝まで開催されるという、あまり類例のない一夜が実現するのも、音楽祭という特別な環境ならでは。4月の週末、上質な“歌と酒”とともに過ごす、心に残る一晩となりそうだ。
■東京春祭NIGHT
Cabaret(キャバレー)を巡る物語
〜1920年代の華やかなりし上海から、パリ、ベルリン、そして上野へ
2018.4.6 (金)21:30[約90分]
東京キネマ倶楽部
●出演
ソプラノ:中嶋彰子
シャンソニエ:聖児セミョーノフ
ガールズ:純名里沙、辰巳真理恵、増井めぐみ
ピアノ:斉藤雅昭
サクソフォン:丹沢誠二
ベース:山本裕之
トランペット:村山貴幸
ドラム:大場 俊
振付:NaHeek
衣装:吉野勝恵(アトリエヨシノ)
Barのマスター:榎本晋輔
●曲目
《キャバレー》より Willkommen、Mein Herr (エブ/カンダー)
《キャバレーソング》より 夜のさまよい人、アルカディアの鏡 (シェーンベルク)
《三文オペラ》より メッキー・メッサーのモルタート、海賊の花嫁 (ブレヒト/ヴァイル)
愛の讃歌 [試聴] ばら色の人生 [試聴] 蘇州夜曲 ラストダンスは私に
/他
●料金
席種 | 2Fソファ席(4名1組) [自由席] |
1Fテーブル席[自由席] | 1F後方席[自由席] |
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料金 | 完売 | 完売 | 完売 |
※ 2Fソファ席は東京・春・音楽祭チケットサービスのみで取扱い。