そんな名デュオが東京春祭に登場し、ストラヴィンスキー・プロを披露する。しかも、2台ピアノ版ではなく、ストラヴィンスキー編曲による4手連弾版による「ペトルーシュカ」と「春の祭典」ということで、作品自体の複雑さに加えて、連弾の技術としても最高ランクの難易度の大作が並ぶのである。「春の祭典」で4手が同音域を弾く場面の絶妙な腕と手の角度など、職人技と言うべき連弾技術を見せるだろう。もちろんドイツのデュオらしく、作品としてのフォルムは揺るがず、場面ごとの音色も音量も緻密にコントロールされており、絢爛なオーケストラにも匹敵する響きと迫力をピアノ1台から存分に引き出してくれるはず。会場は東京藝術大学奏楽堂(大学構内)で、1100席と広めの会場でその音響を存分に楽しめる空間。桜の公園を通り抜けて、ピアノ・デュオとストラヴィンスキーの世界に浸る土曜の午後となる。
■東京春祭のStravinsky vol.6
ストラヴィンスキーの室内楽~高橋礼恵&ビョルン・レーマン ピアノ・デュオ
~ピアノ・デュオが創り出すバレエ・リュスの世界――《春の祭典》&《ペトルーシュカ》
2018.4/7 (土)14:00
東京藝術大学奏楽堂(大学構内)
●出演
ピアノ・デュオ・タカハシ | レーマン
●曲目
ストラヴィンスキー:
《3つのやさしい小品》
1. 行進曲
2. ワルツ
3. ポルカ
バレエ音楽 《ペトルーシュカ》 (ピアノ4手版)
《5つのやさしい小品》
1. アンダンテ
2. エスパニョーラ
3. バラライカ
4. ナポリターナ
5. ギャロップ
バレエ音楽 《春の祭典》 (ピアノ4手版)
●料金
S席 ¥3,600 A席 ¥2,100 U-25※ ¥1,500
一般発売:2018年2月18日(日)10:00
※ U-25チケットは、2018年3月9日(金)12:00発売開始(公式サイトのみでの取扱い)