ミュージアム・コンサート 辻 彩奈 ヴァイオリン・リサイタル

 東京春祭では、今後が大きく期待される若き才能を紹介するリサイタルが毎年開催される。今年は、未来の大家となるであろうヴァイオリンの辻彩奈。2013年日本音楽コンクール第2位、15年ソウル国際音楽コンクール第2位(最高位)、そして16年にはモントリオール国際音楽コンクールを18歳で優勝、併せてバッハ賞、パガニーニ賞、カナダ人作品賞、ソナタ賞、セミファイナルベストリサイタル賞の5つの特別賞を受賞と、まだ20代に入ったばかりながら既にすばらしい受賞歴をもつ。
 モントリオールでは、安定した技巧はもちろんのこと、物怖じせず深い呼吸でスケール豊かな表現をみせ、熱気も美しさも堪能させる演奏で喝采と優勝をさらった辻。世界的名奏者との共演も多い大須賀恵里のピアノとともに、国立科学博物館で取り上げる演目は、堂々たる「ヴァイオリン名作集」。これほど有名曲集を実演で聴けるのはうれしいチャンスで、辻の個性を知るにはこの上ない演目。普段ヴァイオリンを聴く機会が少ない人にも文句なしにおすすめの、音楽祭ならではの華やかなリサイタルとなる。

左:辻 彩奈 右:大須賀恵里

ミュージアム・コンサート
辻 彩奈 ヴァイオリン・リサイタル

2018.3.23(金) 19:00 国立科学博物館 日本館講堂

●出演
ヴァイオリン:辻 彩奈
ピアノ:大須賀恵里

●曲目
グノー:アヴェ・マリア
J.S.バッハ(ウィルヘルミ編):G線上のアリア
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調 op.24 《春》
パガニーニ:《24の奇想曲》 op.1 より
 第21番 イ長調
 第24番 イ短調
エルンスト:シューベルト 《魔王》 の主題による大奇想曲 op.26
クライスラー:
 愛の喜び
 愛の悲しみ
 中国の太鼓
 美しきロスマリン
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ op.28

●料金
全席自由 ¥3,600