ヤノフスキのワーグナー・プロジェクトCD

今年から、東京春祭ワーグナー・シリーズ『ニーベルングの指環』を指揮するマレク・ヤノフスキは生涯に二度『指環』全曲を録音している、数少ない指揮者のひとりだ。ドレスデン・シュターツカペレとの『ニーベルングの指環』の旧録音から約30年、2013年のワーグナー生誕200周年の完成を目指し、2011年に《さまよえるオランダ人》で幕を開けた、マレク・ヤノフスキ&ベルリン放送交響楽団によるワーグナーの主要オペラ10作品の演奏会形式でのライヴ・レコーディング「ワーグナー・エディション」が、《神々の黄昏》で遂に完結した。

《神々の黄昏》の新録音でジークフリート役を歌うランス・ライアンは、ヤノフスキが指揮する東京春祭でもジークフリート役として2016年の《ジークフリート》、2017年の《神々の黄昏》への出演が予定されており注目される。

今年指揮する予定の《ラインの黄金》は、2012年に演奏会形式上演でライヴ録音された。

CDレーベルの「ペンタトーン」はオーディオ・マニア御用達レーベルとしても知られ、最新のDSDレコーディング技術で収録されたマルチチャンネル対応高音質ハイブリッドSACDであるところも注目される。

・ワーグナー:『ラインの黄金』全曲

トマス・コニエチュニー(バス・バリトン/ヴォータン)
クリスティアン・エルスナー(テノール/ローゲ)
イリス・フェルミリオン(メゾ・ソプラノ/フリッカ)
ギュンター・グロイスベック(バス/ファーゾルト)
ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー(バリトン/アルベリヒ)
アンドレアス・コンラート(テノール/ミーメ)
アントニオ・ヤン(バリトン/ドンナー)
コル=ヤン・デュッセリエー(テノール/フロー)
リカルダ・メルベス(ソプラノ/フライア)
マリア・ラドナー(アルト/エルダ)
ティモ・リーホネン(バス/ファーフナー)
ユリア・ボルヒェルト(ソプラノ/ヴォークリンデ)
カタリーナ・カンマーローアー(メゾ・ソプラノ/ヴェルグンデ)
キズマーラ・ペサッティ(アルト/フロースヒルデ)
ベルリン放送交響楽団
マレク・ヤノフスキ(指揮)

録音時期:2012年11月22日
録音場所:ベルリン、フィルハーモニー
録音方式:ステレオ(DSDレコーディング/ライヴ)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND