ぽん多 本家
とんかつ屋が日本で一番多く存在すると言われる上野・御徒町。中でも最も古い歴史を持つ老舗が1905年創業の「ぽん多 本家」だ。名物の「カツレツ」は、宮内庁の西洋料理人だった創業者が、ウィーン風の子牛カツレツをヒントに得て、豚肉を天ぷらの要領で揚げたもの。肉の状態によって産地を随時変えるという厳選の分厚いロース肉を使用しているが、油の通りを均一にするため、脂の部分はすべてカット。それを低温でじっくりと揚げるため、肉の旨味と衣の香ばしさの絶妙なマリアージュを堪能できる。「家はとんかつ屋だと思われているかもしれませんが、あくまでも洋食屋なんです」とは、現在の店主で4代目の島田良彦さんの弁。なるほどメニューを見ると、牛タンシチュー、ビーフシチュー、車海老や穴子など魚の各種フライもあり、どれも実に美味しそうだ。また、島田さんによると、「創業当時からご飯に合う洋食を目指してきました」そうで、付け合せの味噌汁、キャベツ、ソース、塩などに至るまで、素材に吟味が重ねられているのも流石だ。
ぽん多 本家(ぽんた ほんけ)
台東区上野3-23-3
TEL 03-3831-2351
営業時間:
ランチ:火~日・祝前日・祝日 11:00~14:00
ディナー:火~土・祝前日 16:30~20:00
日・祝日 16:00~20:00
定休日:月曜日